【亜州ビジネス編集部】
各紙の報道によると、国内初となるインターネット専業銀行の事業者選定で、免許を申請した5組のうち商業銀行大手のサイアム商業銀行(SCB)グループの共同企業体(JV)など3組がタイ中央銀行による審査を通過したことが分かった。財務省が来月中に正式発表し、来年のサービス開始を見込む。
昨年3~9月に募集が行われ、5組が申請していた。免許取得を決めたと見られる3組は、◆SCBの持ち株会社SCBX、韓国のカカオバンク、中国の微衆銀行のJV◆国営商銀大手クルンタイ銀行(KTB)、発電・通信大手のガルフ・デベロップメント、国営石油PTT傘下で給油所運営などを行うPTTオイル・アンド・リテールビジネス(PTTOR)のJV◆大手財閥チャロン・ポカパン(CP)グループ傘下で電子マネー「トゥルー・マネー」を手掛けるアセンドマネー、中国の阿里巴巴集団(アリババ・グループ・ホールディング)傘下の金融会社マ蟻集団(アント・グループ)のJV――。PTTのJVは給油所、CPグループは「セブン―イレブン」など、全国展開する小売店と連携したサービスなどが見込まれる。
申請した他の2組は、◆商銀大手バンコク銀行(BBL)などのJV◆フィンテック大手のライトハブ・アセットなどのJV――。