【タイ】3月の新車販売0.5%減、下落幅が縮小

【亜州ビジネス編集部】

タイ国トヨタ自動車(TMT)の4月30日発表によると、2025年3月の国内新車販売台数は前年同月比0.5%減の5万5798台だった。前年割れは22カ月連続。自動車ローンの与信厳格化を背景に落ち込みが続いている。ただ下落幅は24年9月(37.1%減)をピークに7カ月連続での縮小。3月下旬に開幕しモーターショーの受注が好調だったことなどで、回復の兆しが見えている。

車種別では乗用車が5.8%減、1トンピックアップトラックが6.6%減だった。一方、商用車に含まれるスポーツ多目的車(SUV)は19.7%増の1万3631台と、3カ月連続で拡大。中国・比亜迪(BYD)のSUV販売が7.3倍に増え、全体を押し上げた。

電気自動車(EV)の販売台数は66.9%増の8598台に拡大。中国メーカーの新規参入などで販売が伸びている。ハイブリッド車(HV)は3.6%増の1万3196台だった。

メーカー別の販売では、日系9社で日野自動車を除く8社が前年割れだった。合計のシェアは75.1%と、前年同月(80.5%)から低下した。中国系は14社合計のシェアが16.3%となり、前年同月(9.3%)を上回った。BYDの販売台数は日系3社に次ぐ4位に入った。

1~3月の全体の販売台数は前年同期比6.5%減の15万3193台。うち乗用車は11.2%減、1トンピックは11.6%減だった。


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