【中国】米中コンテナ運賃は6月に数倍も、予約確保が困難に

【亜州ビジネス編集部】

米中が一時的な関税引き下げで合意した12日以降、コンテナ海運輸送の予約が殺到している。中国発・米国向けの輸送予約は、直近で4倍近くに急増している状況だ。国際物流会社の担当者によると、需要の急拡大によって運賃も上昇が続いており、6月初めには足元の数倍に上昇する見通し。米中合意前の水準との比較では177%も上昇する可能性があるという。香港メディアの明報が16日付で伝えた。

前出の担当者によると、足元では米国向け貨物の予約が困難となっている状況。4月の関税大幅引き上げを受け、多くの海運会社が輸送力を削減していたため、乗組員の手配などに2~3週間の時間がかかる見込みという。

同担当者によると、ロサンゼルスやサンフランシスコなど米西海岸行きの航路では、米中合意後に40フィート標準コンテナの運賃が3100米ドル(約45万円)まで上昇。それ以前の2200米ドルから4割上昇した。運賃は週ごとに変動しており、6月初めには6100米ドルまで上昇する見通しという。

別の海運会社は、6月初めに米東海岸行きの航路で40フィート標準コンテナの運賃が7100米ドルに上昇すると予想した。南米行き航路でも60~70%の上昇を見込んでいる。

中国政府系メディアが先ごろ、コンテナ追跡ソフトウエアを提供するVizionのデータとして伝えたところによると、5月8~14日の中国発・米国行きコンテナ海運予約は、1日平均2万1530TEUに伸びている。4月29日~5月5日の1日平均(5709TEU)と比較して277%増加した。


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