【タイ】岩谷産業、バイオエタノール由来の炭酸工場建設へ

【亜州ビジネス編集部】

岩谷産業は16日、北部ナコンサワン県でバイオエタノール由来の液化炭酸ガス工場の建設を検討していると発表した。総事業費は22億円で、2027年1月の稼働開始を目指す。タイをはじめ各国では慢性的な炭酸ガス不足が発生するなど需要が高まっており、日本や東南アジア各国への輸出も計画している。

現地法人の泰国岩谷と国営石油PTT、産業ガス大手の米系バンコク・インダストリアル・ガス(BIG)の3社協業で工場を建設する。タイ初となるサトウキビを原料としたバイオエタノール由来の炭酸ガス工場で、バイオエタノールの製造工程で発生する副生物を活用して液化炭酸ガスを精製する。従来の石油精製由来のものと比べて脱炭素化にもつながるという。

事業は日本の経済産業省が主導する「令和5年度補正グローバルサウス未来志向型共創等事業費補助金」に採択された。

岩谷産業は、タイ以外の東南アジア各国でも、大気放出されている未利用の炭酸ガス源の獲得を検討しており、特にインドネシアでの交渉に注力している。


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