【亜州ビジネス編集部】
タイ国トヨタ自動車(TMT)の28日発表によると、2025年4月の国内新車販売台数は前年同月比1.0%増の4万7193台だった。前年同月を上回るのは23年5月以来、約2年ぶり。同月上旬まで開催されたモーターショーの受注が販売を押し上げた。同イベンドでは中国メーカーの電気自動車(EV)販売が好調で、4月の中国車のシェアは過去最高の26.8%に上昇。一方で数年前まで9割を占めていた日系のシェアは、7割を下回る水準まで落ち込んだ。
4月の車種別販売では、乗用車が3.6%%増と15カ月ぶりのプラス。トヨタや中国・比亜迪(BYD)などが販売を伸ばした。また、商用車に含まれるスポーツ多目的車(SUV)は34.8%増の1万3198台と好調を維持。BYDのSUV販売が26.3倍に増え、全体をけん引している。一方、1トンピックアップトラックは21.4%減と、自動車ローンの与信厳格化を背景に落ち込みが続く。
EVなどの電動車は販売全体の46.4%を占めた。うちEVの販売台数は2.6倍の1万1280台に拡大し、ハイブリッド車(HV)の8892台(13.4%減)を上回った。
メーカー別の販売では、中国系14社の合計シェアが26.8%となり、1~3月の20%弱から拡大。BYDの販売台数はいすゞやホンダを上回り、トヨタに次ぐ2位に入った。日系9社は日野自動車を除く8社の販売が前年を割り込み、合計のシェアは65.5%と前年同月から14.3ポイント低下した。
1~4月の全体の販売台数は前年同期比4.8%減の20万386台だった。うち乗用車は8.1%減、1トンピックは14.0%減。市場シェアは日系が71.7%、中国系が19.3%だった。





