【亜州ビジネス編集部】
冷延鋼板や鋼管を生産するメレワー・インダストリアルグループは、ペラ州ルムットに直接還元鉄(DRI)工場を設ける。三菱重工業傘下のプライメタルズテクノロジーズが10日、天然ガスと水素の両方を使える設備をメレワー向けに建設すると発表。メレワーは「HBI(ホットブリケットアイアン)」と呼ばれる還元鉄を生産し、東南アジアで高まる需要を取り込む。2029年の操業開始を予定する。
プライメタルズとメレワー傘下のマエグマ・ミネラルズが先月に関連覚書を交わした。HBIの年産能力は200万トン。使用する天然ガスと水素の比率を0~100%の範囲で調整できる「ミドレックス・フレックス」技術を導入し、当初は天然ガスと水素の混合ガスを使用する。マエグマは水素の使用比率を段階的に引き上げながら、温暖化ガス排出量を削減できる。
原料の鉄鉱石ペレットは、近隣で操業する鉱山会社から調達する。水素は計画中の太陽光発電所で生産されるグリーン水素などを使う。





