【亜州ビジネス編集部】
世界銀行(WB)は、「世界経済見通し(GEP)」の2025年6月版を発表し、東南アジアの9カ国では東ティモールを除く8カ国で25年の国内総生産(GDP)成長率予測を1月時点の予測から下方修正した。米国の関税政策を巡る世界的な貿易摩擦の激化や不確実性の高まりを受けて、各国の成長が鈍化するとしている。
国別では、3月に発生した大地震の影響が出るミャンマーの予測をマイナス2.5%とし、大きく下方修正。このほか、◆タイ=1.8%(前回予測は2.9%)◆ベトナム=5.8%(6.6%)◆インドネシア=4.8%(5.1%)◆マレーシア=4.3%(4.5%)◆フィリピン=4.7%(6.1%)――などを引き下げた。一方、東ティモールは3.5%と予測し、0.1ポイント上方修正した。
世界全体の25年の成長率は2.3%、東南アジアも含む東アジア・太平洋地域の成長率は4.5%と予測し、それぞれ0.4ポイント、0.1ポイント引き下げた。