【亜州ビジネス編集部】
タイ工業連盟(FTI)の24日発表によると、2025年5月の国内自動車生産台数は前年同月比10.3%増の13万9186台だった。前年同月を上回るのは22カ月ぶりで、台数は24年1月以来の高水準。乗用車、1トンピックアップともプラスとなり、特に国内販売向け乗用車が大きく伸びた。
生産台数の内訳は、国内販売向けが38.9%増、輸出向けが1.7%減だった。国内向けは乗用車が63.9%増と引き続き大幅なプラス。また、国内販売の落ち込みが続く1トンピックも生産台数はプラスに転じた。5月の国内新車販売は4.7%増と、乗用車のけん引で2カ月連続のプラスとなった。
完成車(CBU)の輸出台数は9.2%減の8万1071台。欧米の規制強化で乗用車の一部モデルの輸出がストップしたことなどが影響した。また、前月に初めて集計された電気自動車(EV)の輸出はゼロだった。
輸出・国内向けを含む乗用車の電動車の生産台数は、◆EV=7.4倍の6411台◆ハイブリッド車(HV)=34.7%増の2万676台◆プラグインハイブリッド車(PHV)=2.3倍の1837台――だった。
1~5月の全体の生産台数は前年同期比7.8%減の59万4492台。同連盟は1月下旬、25年の自動車生産台数の予測を前年比2.1%増の150万台と発表したが、4月には予測を数カ月以内に下方修正すると表明している。
バイク生産9.6%増
同連盟によると、5月の国内バイク生産台数は前年同月比9.6%増の21万349台だった。内訳は、CBUが5.4%増の17万7309台、輸出向けの完全組み立て部品(CKD)が38.9%増の3万3040台。輸出台数(CBUとCKDの合計)は9.5%減の6万7056台だった。1~5月のバイク生産台数は前年同期比5.0%増の106万4381台だった。





