【亜州ビジネス編集部】
ニュースサイトのVNエクスプレスのリポートによると、2025年第1四半期にタイを訪れた外国人観光客は955万人にとどまり、マレーシアの1010万人を下回った。タイは長年にわたり外国人観光客数で東南アジア首位を維持してきたが、足元では中国人俳優が1月上旬にミャンマーの特殊詐欺団に誘拐・監禁された事件の影響などで中国からの来訪者が大きく減少している。21日付ネーションなどが伝えた。
マレーシアは中国・インドの観光客に対する30日間のビザ(査証)免除措置が奏功し、観光客数が堅調に増えている。米国に拠点を置く金融ウェブサイトのインサイダーモンキーは、マレーシアを24年の「アジアで最も愛される国」に選出。美しいビーチや高級感あふれる都会の生活、多様な文化などを理由に挙げている。
マレーシア、タイに次ぐ東南アジア3位はベトナム(602万人)、4位はシンガポール(431万人)だった。
24年の外国人来訪者数(各国政府発表)
◆タイ=前年比26%増の3555万人
◆マレーシア=24%増の2502万人
◆ベトナム=40%増の1758万人
◆シンガポール=21%増の1650万人
◆インドネシア=19%増の1390万人
◆フィリピン=9%増の544万人