【タイ】6月の産業景況感指数、4カ月連続で低下

【亜州ビジネス編集部】

タイ工業連盟(FTI)が16日発表した2025年6月の産業景況感指数(100以上が好感)は87.7となり、前月から0.4ポイント低下した。指数の低下は4カ月連続。政府がカンボジア国境の出入国管理を強化し、出入国を原則として禁止したことなどがマイナスに影響した。

ナワ副会長は指数下落の要因として他にも、◆米トランプ政権が鉄鋼・アルミニウムの関税を引き上げたこと◆外国人観光客数が減少していること◆農産物価格が下落し、農家の所得と購買力が低下していること――などを挙げた。一方、プラス要因には、◆米国の関税引き上げを警戒した前倒しの輸出が増えていること◆米国との貿易交渉に前向きな方向性が見られること――などがあったとしている。

3カ月後見通し指数は90.8となり、前月から0.9ポイント低下した。法定最低賃金の引き上げやカンボジアとの国境紛争などが懸念され、4カ月連続で低下した。

指数は「良い、良くなった」と回答した企業の割合から「悪い、悪くなった」と回答した企業の割合を差し引き、100ポイントを足した値。100を上回れば「好感」とされる。今回の調査対象は製造業の1342社。


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