【シンガポール】上期の新車登録、中国BYDが8割増で首位に

【亜州ビジネス編集部】

陸上交通庁(LTA)が28日発表した統計によると、2025年上半期の乗用車(タクシーを除く)の国内新規登録台数で、中国電気自動車(EV)最大手の比亜迪(BYD)が前年同期比80.4%増の4667台に拡大し、シェア19.5%のブランド別首位だった。ストレーツタイムズが29日付で伝えた。

新規登録は全体で29.0%増の2万3957台に拡大した。環境意識の高まりや政府のEV普及策が追い風となり、EVの存在感が一段と増しているという。

ブランド別2位はトヨタで、9.4%増の3461台。3位以下は◆独BMW=2664台◆同メルセデス・ベンツ=2537台◆ホンダ=2268台――が続いた。ホンダは前年同期比で50.5%増となり、シェアは8.1%から9.5%に拡大した。一方、BMWとメルセデス・ベンツの販売は微増だったが、シェアはわずかに低下した。

BYDの販売台数は20年に3台に過ぎなかったが、21年に89台、22年に786台、23年に1416台、24年には6191台と急成長。価格に対する装備の充実ぶりが高く評価されており、購入者からは「同価格帯のガソリン車より内装や機能が優れている」といった声が上がっている。主力のスポーツ多目的車(SUV)「ATTO3」は、サンルーフや通気シートなどを標準搭載し、同等装備のガソリンSUVと比べて約2割安いとされる。

登録台数は24年の年間ではトヨタが7876台を販売してブランド別首位だった。ただ並行輸入車を除いた正規ディーラー車に限れば5736台で、BYD(6191台)が上回っていた。


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