【シンガポール】上期の生保市場7.7%拡大、投資連動型商品がけん引

【亜州ビジネス編集部】

シンガポール生命保険協会(LIA)によると、2025年上半期の新規生命保険契約の収入保険料は前年同期比7.7%増の29億9000万シンガポールドル(約3430億円)だった。上半期としては新型コロナウイルス禍以降で最高水準となる。資産形成ニーズを背景に、投資連動型保険が市場拡大を主導した。

商品の種別でみると、投資連動型保険が31.3%増の12億8000万シンガポールドルと全体の43%を占めて最大。前年同期の35%から比率を高めた。これに非配当型保険が33%、配当型保険が24%と続いた。

契約件数は18.6%減の57万9343件と落ち込んだものの、新規生保契約の保障額は1.7%増の714億シンガポールドルに伸びた。支払い方法は年払いが22.0%増の22億6600万シンガポールドルに拡大。一括払いは21.3%減の7億2290万シンガポールドルと落ち込んだ。

生命保険の保険金支払額は大幅に減少。上半期は42.1%減の63億5000万シンガポールドルとなり、うち満期給付が53億2000万シンガポールドル、死亡・重病・障害に対する給付は10億3000万シンガポールドルだった。

医療保険は7割増

医療保険も好調で、新規契約収入保険料は69.3%増の3億7370万シンガポールドルだった。公的医療保険「メディシールド・ライフ」に上乗せする「インテグレイテッド・シールド・プラン(IP)」が中心となっており、IPと付帯保険が9割を占めた。IP加入者は299万人と、居住者の約7割に達した。

LIAのウォン・スィー・キード会長は、「世界的な不確実性が続く中でも、消費者は保障と資産形成のバランスを重視しており、業界は長期的な視点から信頼性と透明性の高い環境を整えていく」と述べた。


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