【タイ】7月の失業率0.7%に低下、9年半ぶり低さ

【亜州ビジネス編集部】

国家統計局(NSO)の発表によると、2025年7月の失業率は0.7%となり、前月比で0.1ポイント低下した。15年12月以来、9年7カ月ぶりの低水準となる。失業者数は27万4800人で、5万5600人減少した。

地域別の失業率は、東部と東北部の0.4%が最も低く、東部は前月の0.8%から低下。東北部は0.6%から低下した。他の地域では南部が0.7%、バンコクが0.8%となり、前月をそれぞれ下回った。一方、中部は0.7%、マレーシア国境の深南部は2.0%に上昇。北部は0.9%で横ばいだった。

労働力人口は3991万9400人、就業者数は前月比で73万5500人減の3960万1700人。産業別では◆農業=12.8%減の1108万600人◆製造業=1.7%増の884万300人◆商業・サービス業=3.9%増の1968万800人――だった。

失業率は20年第1四半期まで1.0%前後で推移していたが、3月下旬に始まった新型コロナウイルス第1波の影響を受け、第2四半期に2.0%まで上昇。21年第3四半期には、新型コロナの流行後で最も高い2.3%まで悪化した。ただ同年第4四半期以降は低下傾向にあり、24年9月~25年6月は0.8~1.0%の範囲で推移。25年7月は新型コロナの流行後で最も低い0.7%まで下がった。


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