【亜州ビジネス編集部】
タイ商工会議所大学(UTCC)の11日発表によると、2025年8月の消費者信頼感指数(100以上が好感)は50.1となり、前月の51.7を下回った。指数の低下は7カ月連続。ペートンタン氏の首相失職に絡む政情不安などで消費者心理が悪化し、指数は22年12月以来、32カ月ぶりの低水準となった。
同大学は指数低下の要因として他にも、◆カンボジアとの国境紛争が懸念されること ◆コメやキャッサバなど農産物が値下がりし、農家の所得と購買力が伸び悩んでいること ◆北部の洪水被害が懸念されること――などを挙げた。
一方、プラス要因には、◆国家経済社会開発委員会(NESDC)が25年の国内総生産(GDP)成長率予測を前年比1.8~2.3%に上方修正したこと ◆タイ中央銀行が政策金利を1.50%に引き下げたこと ◆米政府がタイの相互関税率を当初の36%から19%に引き下げると決定したこと――などを挙げた。
今回の調査対象は全国の消費者2244人。指数は「良い、良くなった」と回答した人の割合から「悪い、悪くなった」と回答した人の割合を差し引き、100を足した値。





