【亜州ビジネス編集部】
タイ投資委員会(BOI)は17日、大型事業2件を認可したと発表した。自動車部品大手Astemo(アステモ)による電動車部品の生産事業と、私立病院によるがん専門医療センターの新設で、認可額はそれぞれ35億バーツ(約160億円)、34億9600万バーツに上る。
アステモは現地法人のアステモ(タイランド)を通じてパワーコントロールユニット(PCU)インバーターの生産事業に投資する。東部チャチュンサオ県のケートウエーシティー工業団地で生産し、ホンダのハイブリッド車(HV)に供給する。
一方、がんセンターは私立病院最大手のバンコク・ドゥシット・メディカル・サービシズ(BDMS)がバンコク都内に設け、放射線治療などを手掛ける。
EV電池セルの部材生産に税優遇
同日の会議では、電気自動車(EV)や電力貯蔵システム(ESS)に使う高密度電池セルの主要部材生産に税優遇を導入することも承認した。
EV・電池の国内サプライチェーン(供給網)の強化に向け、正極材や負極材、電解質、セパレーターなどの生産事業に対して機械と原材料の輸入関税免除や3年間の法人税といった投資恩典を与える。





