【亜州ビジネス編集部】
東南アジアで産地直送型の生鮮品電子商取引(EC)プラットフォームを運営するセカイマルシェ(本社:東京都千代田区)は21日、NIPPON EXPRESSホールディングス(NXHD)が運営する投資ファンドなどから総額3億5000万円を調達したと発表した。調達資金を事業基盤の拡大やサプライチェーン(供給網)システムの高度化に投資し、アジア市場で競争力強化を図る。
NXHDとSBIホールディングス傘下のSBIインベストメントが共同運営するコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)ファンドや、ヤマトホールディングスとグローバル・ブレイン(本社:東京都渋谷区)が共同運営するCVCファンドなどから出資を受けた。「シリーズA」と呼ばれる初期段階の資金調達で、同シリーズの累計調達額は9億1000万円となった。
セカイマルシェは2019年に事業を開始。日本やマレーシア、タイ、ベトナムなど世界各国の生産者と連携し、野菜・果物・水産物など4000点以上の食材を取り扱っている。マレーシアのクアラルンプールでは高級品市場で90%以上のシェアを持つ。
NXHDは同日、セカイマルシェとの資本業務提携も発表。NXグループの生鮮品物流網と、セカイマルシェの販売プラットフォームを連携させることで、日本産品を東南アジア域内のホテルやレストランへ届ける仕組みを強化する。





