【亜州ビジネス編集部】
日本ハムは29日、食品最大手のチャロン・ポカパン・フーズ(CPF)と合弁で豚肉加工品の新会社を東部チャチュンサオ県に設立すると発表した。同県にCPFが持つ豚肉加工品の工場を取得し、タイ国内や日本などアジア向けに製品を開発・生産する。両社は昨年12月に包括的な業務提携契約を交わしており、協業の機会を探ってきた。相互の強みを生かしてアジアを中心に畜産加工事業の拡大を図る。
来月にも合弁会社のCPF NHフーズを設立する。出資比率は日本ハムが49%、CPFが51%。当初の資本金は3億バーツとし、後に18億バーツへと引き上げる。
新会社はCPFの工場を来年3月にも18億バーツで買い取る。工場の延べ床面積は1万5171平方メートル。現在は340人を雇用し、約80品目の製品を生産している。
CPFが持つアジアの販売網や原材料調達力、日本ハムの商品開発や生産、品質保証に関する高い技術力を組み合わせて事業展開する。製品はタイや日本、シンガポール、香港を中心に販売する。





