【亜州ビジネス編集部】
日本郵船は、マニラ近郊の船員研修施設内に「デバラスト」と呼ばれる作業の研修設備を設けたと発表した。デバラストは、貨物の積み込み中に船体のバランスを保つため行う排水操作。習熟度を高めるため、透明パイプを使用して配管内とタンク底の水の流れを可視化したスケルトン構造の設備を世界で初めて設けた。
デバラスト作業については、再現性の高い研修施設の不足などによって陸上での効果的な研修の実施が難しく、職場内訓練(OJT)に依存する状況だったという。新設備は実際の運用に即した研修環境を提供し、デバラスト作業のトラブル防止につなげる。





