【亜州ビジネス編集部】
タイ工業連盟(FTI)が17日発表した2025年11月の産業景況感指数(100以上が好感)は89.1となり、前月から1.8ポイント上昇した。指数の上昇は2カ月ぶり。政府が生活費支援策など景気刺激策を導入したことなどがプラスに影響した。
クリアンクライ会長は指数上昇の要因として他にも、◆観光ハイシーズンが到来したこと◆年末商戦を控えた受注増に向けて生産が加速したこと◆中国やシンガポールとの政府間取引でコメ輸出が拡大し、農家の所得と購買力が向上していること――などを挙げた。
一方、マイナス要因には、◆広範囲にわたる洪水被害が懸念されること◆カンボジアとの国境紛争が長期化し、国境貿易の停滞が続いていること◆バーツ高の進行で輸出競争力が低下していること――などを挙げた。
3カ月後見通し指数は94.9となり、前月から1.4ポイント上昇した。26年1~4月の電気料金の引き下げ決定や、自動車展示販売会「モーターエキスポ」開催による新車販売の活性化などに期待が高まり、3カ月連続で上昇した。
指数は「良い、良くなった」と回答した企業の割合から「悪い、悪くなった」と回答した企業の割合を差し引き、100ポイントを足した値。100を上回れば「好感」とされる。今回の調査対象は製造業の1330社。





