【タイ】11月の車生産11%増、HV乗用車がエンジン車超え

【亜州ビジネス編集部】

タイ工業連盟(FTI)の22日発表によると、2025年11月の国内自動車生産台数は前年同月比11.1%増の13万222台だった。前年同月を上回るのは3カ月連続。乗用車の電気自動車(EV)の生産が前月に続く大幅増となり、過去最多の9624台に達した。乗用車ではハイブリッド車(HV)も大きく伸び、ガソリン車の生産台数を上回った。1トンピックアップトラックの国内販売向け生産もプラスで推移している。

国内向け生産は全体で57.5%増加。乗用車が前月に続く7割前後の増加で、1トンピックも4割増と引き続き好調だった。11月の国内新車販売は2割拡大。うち乗用車ではEVが9割増、HVが5割増となり、共にエンジン車の販売台数を上回った。

輸出向け生産は10.5%減で、乗用車が引き続き大きく落ち込んだ。規制対応でエンジン車の一部モデルが生産停止となったことが影響しているという。完成車(CBU)の輸出台数は12.2%減の7万8692台。うち乗用車のエンジン車は43.5%減だった。

国内・輸出向けを含む乗用車の電動車の生産台数は、◆HV=39.1%増の2万1934台◆EV=20.1倍の9624台◆プラグインハイブリッド車(PHV)=13.2%増の437台――に拡大。一方でエンジン車は27.7%減の2万892台と落ち込み、HVを下回った。EVについては、中国メーカーが政府補助金を受ける条件として生産を急ぐ必要があり、足元の急増につながっているとされる。

1~11月の全体の生産台数は前年同期比1.6%減の134万1714台だった。同連盟は25年の生産台数を前年比1.3%減の145万台と予測。現地報道によると、26年についても横ばいの145万台とみている。

バイク生産3%増

同連盟によると、11月の国内バイク生産台数は前年同月比3.2%増の19万9640台だった。内訳は、CBUが1.3%減の14万6167台、輸出向けの完全組み立て部品(CKD)が17.8%増の5万3473台。輸出台数(CBUとCKDの合計)は0.8%減の8万554台だった。

1~11月のバイク生産台数は前年同期比2.0%増の226万8275台だった。


亜州ビジネスASEAN
https://ashu-aseanstatistics.com/

今週のタイのニュース動画まとめ

WiSE公式LINE登録後に動画が視聴可能となります。

今週のタイのニュース動画まとめ

 

この記事をSNSでシェア!


一番上へ戻る