【亜州ビジネス編集部】
商務省が7日発表した2025年12月の消費者物価指数(CPI)上昇率は、前年同月比でマイナス0.3%だった。マイナスは9カ月連続。原油価格下落と政策要因で燃料や電力の落ち込みが続いている。ただ前月(マイナス0.5%)からは下げ幅が縮小した。生鮮野菜が高騰し、食品の伸びが6カ月ぶりの高水準となった。振れ幅の大きいエネルギーと生鮮食品を除くコア指数(0.6%)は前月(0.7%)を小幅に下回った。
食品・非アルコール飲料(1.5%)は2カ月連続のプラスで、前月から伸びが加速。トウガラシや空芯菜など生鮮野菜(19.7%)が23年5月以来の高い伸びとなり、指数を押し上げた。生鮮海水魚(9.1%)も高水準で推移している。一方、コメ(マイナス2.6%)は下落幅が拡大した。
食品以外では、原油価格の下落を背景に車両用燃料(マイナス8.9%)が10カ月連続の前年割れとなり、前月から落ち込みが加速。また、燃料価格の下落と政府の生活費支援策で電力(マイナス4.1%)も前年同月を下回っている。
25年のCPI上昇率は前年比でマイナス0.1%だった。4月以降はマイナス圏に沈んでおり、同省は26年第1四半期も前年割れが続くと予測。原油価格が今後も下落するほか、新政権発足まで政府の景気刺激策を見込めないこともあって、同四半期はマイナス0.5~0.0%で推移すると見ている。
26年の年間予測は0.0~1.0%に据え置いた。同年に指数を押し上げる要因には、◆観光業の回復に伴う関連製品・サービスの値上がり◆生鮮野菜を中心とする農産物の価格回復――の2つを挙げた。
一方、◆燃料価格が前年水準を下回ること◆政府が電気代の抑制など生活費支援策を継続すること◆バーツ高で輸入品の価格が抑えられること◆国内経済の減速で内需が勢いを欠くこと――が価格上昇を抑える要因になると見ている。





