【亜州ビジネス編集部】
国家経済社会開発委員会(NESDC)が16日発表した2025年の実質国内総生産(GDP)成長率は、前年比で2.4%だった。前年の2.9%から伸びが鈍化。家計債務の高止まりや外国人観光客数の落ち込みを背景に個人消費の伸びが引き続き減速した。ただ第4四半期には消費がやや持ち直し、年間の成長率は同委員会の予測(2.0%)を上回った。
25年は個人消費(2.7%)が低迷。第4四半期は新車販売の伸びでやや加速したものの、年間では4年ぶりの低い伸びにとどまった。また、政情不安を背景に政府消費(0.6%)も伸び悩んだ。
一方、投資(4.9%)は2年ぶりのプラスに転換。前年に2桁のマイナスだった輸送機器への投資がプラスに転じたほか、建設投資も拡大した。輸出(9.2%)は電子製品の対米輸出が伸びるなど、物品輸出(11.9%)が好調。ただ中国人を中心とする外国人観光客数が前年を割り込み、サービス輸出(マイナス1.9%)はマイナス成長となった。
GDPを生産面から見ると、製造業(0.4%)が3年ぶりにプラス転換した。輸出が好調な電子製品の生産が伸びたほか、自動車生産台数の落ち込みが緩和している。一方、サービス業(3.3%)は観光関連を中心に伸びが減速した。
第4四半期のGDP成長率は前年同期比2.5%となり、前四半期から加速。電気自動車(EV)振興策の終了前にEV販売が急拡大し、個人消費が上向いた。また、政権交代に絡み前四半期に滞った政府の消費や投資も回復した。
26年予測は上方修正
今回の結果を受け、同委員会は26年のGDP成長率を1.5~2.5%と予測した。25年11月時点の前回予測(1.2~2.2%)から上方修正。個人消費の予測を据え置く一方、民間・政府投資や輸出を引き上げた。
ただ個人消費は25年に政府の消費刺激策で押し上げられたていたことから、同年に比べると26年は伸びが減速するとみている。投資と輸出も25年の伸びを下回る見通し。一方、観光業は緩やかな回復に向かうと見込む。




