【亜州ビジネス編集部】
カシコン銀行傘下の総合研究所カシコン・リサーチ・センター(KRC)は18日、2026年の実質国内総生産(GDP)成長率予測を前年比2.0%と発表し、これまでの予測(1.2%)から上方修正した。政府が同日発表した26年第1四半期のGDP成長率が前年同期比で2.8%となり、KRCの予測を上回ったことに加え、政府が中東危機への対応で4000億バーツの緊急借り入れを行う計画が閣議承認されたことを受け、予測を引き上げた。
KRCは、中東情勢の悪化に伴うエネルギー価格の高騰や観光業の減速が成長の足かせになると指摘。一方で、政府の4000億バーツ借り入れによる生活費支援策などが個人消費を下支えし、GDP成長率を0.3~0.6ポイント押し上げる効果に期待できるとしている。
また、26年の輸出額の伸び率を8.2%と予測し、これまでの予測(1.0%以下)から大幅に引き上げた。AI(人工知能)やデータセンター(DC)分野の世界的な需要拡大を背景に、電子製品の大幅増が続くと見込む。
一方、外国人観光客数の予測は3150万人から3000万人に下方修正した。燃料高で欧州や中東など遠距離からの外国人旅行者が落ち込むとみている。
25年の実質GDP成長率は2.4%だった。前年の2.9%から減速。家計債務の高止まりや外国人観光客数の落ち込みを背景に個人消費の伸びが鈍化した。




