【亜州ビジネス編集部】
味の素は22日、50.38%出資する連結子会社のマレーシア味の素を完全子会社化すると発表した。「選択的減資・償還(SCR)」と呼ばれる手法を利用し、同子会社が味の素以外の株主から総額6億340万リンギ(約242億円)で株式を買い取る。完全子会社化によって意思決定の迅速化・柔軟化や、各国の現地法人との連携強化を推進する狙い。
SCRは、特定の株主に対して資本の払い戻しを行うことで残存する株主の持ち株比率を高める手法。今回は味の素以外の株主に対して1株当たり20.0リンギで払い戻しを行い、味の素の持ち株比率を100%とする。払戻額は前営業日(19日)終値の15.2リンギを3割ほど上回る水準となる。
味の素は22日付で同子会社の取締役会にSCRを提案した。提案から手続き完了までは一般的に6カ月ほど要するとしている。
同子会社は1961年設立。ヌグリスンビラン州セレンバンの工場でイスラム教の戒律に沿ったハラル対応のうま味調味料や風味調味料を生産し、現地市場や中東市場に出荷している。2026年3月期の売上高は7億1021万リンギだった。




