【アセアン】建設中のデータセンター容量、マレーシアが域内首位

【亜州ビジネス編集部】

不動産仲介大手の米クッシュマン・アンド・ウェイクフィールドによると、2026年上半期に建設中のデータセンター(DC)の容量はマレーシアで1039メガワット(MW)となり、東南アジアで最大だった。2位はタイの859MW。AI(人工知能)やクラウド向けの需要拡大を背景に、域内で開発が加速している。

アジア太平洋地域で建設中のデータセンターの総容量に占める東南アジアの割合は約50%に上った。特にマレーシア南部のジョホール州とタイのバンコクで開発が活発化している。ジョホールの建設中容量は上半期中に91%増えて602MWとなり、稼働中の容量も24%増の1110MWに拡大した。

バンコクでは建設中の容量が148%増の859MWと、アジア太平洋の主要市場の中でも特に高い伸びを示した。計画段階を含む開発パイプラインは99%増の2084MWに達した。また、インドネシアのジャカルタでは建設中の容量が112%増の395MW、開発パイプラインは56%増の1699MWに拡大した。

アジア太平洋全体では、建設中と計画段階を合わせたデータセンターの開発パイプラインが上半期に7103MW増加し、2万6455MWとなった。内訳は建設中が4764MW、計画段階が2万1691MW。上半期には1372MWが新たに稼働を開始した。一方、大規模な供給増にもかかわらず、コロケーション・データセンターの空室率は25年下半期の10.9%から10.3%に低下した。

クッシュマンは、ハイパースケーラーやクラウド事業者、AI関連企業による投資がデータセンター需要を押し上げていると指摘する。一方で、電力供給が開発の主要な制約となっており、大規模な電力を確保しやすい地域へ開発が広がっている。旺盛な需要や政府の支援策、デジタルインフラへの継続的な投資を背景に、東南アジアはアジア太平洋のデータセンター市場をけん引する地域の一つになっているという。


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