【亜州ビジネス編集部】
NTTドコモは9日、通信基地局で利用する蓄電池の充放電を天気予報や電力需要と連動して自動で最適化する技術の実証実験をマニラ近郊とセブ島で行ったと発表した。太陽光発電を利用するグリーン基地局の電力利用を効率化するもので、海外展開は今回が初めて。今後は展開エリアを拡大し、脱炭素に貢献する。
携帯電話サービス大手スマート・コミュニケーションズのグループと組み、2カ所にグリーン基地局を構築して今年4~7月に実証を行った。基地局には太陽光設備と蓄電池、ドコモの電池制御システムを導入。太陽光発電の利用効率が実証開始前の38%から61%へ23ポイント向上したことが確認されたとしている。
基地局では太陽光設備で昼間に発電し、余剰電力を蓄電池に充電して夜間や停電時に使用する。一般的な太陽光併設の基地局では夜間や悪天候時に商用電力に依存し、停電の際は通信が途絶えるリスクがあるという。一方、蓄電池にドコモの電池制御技術を組み合わせることで、通信インフラの安定運用と太陽光電力の有効利用が可能となり、温暖化ガスの排出削減にもつながるとしている。
ドコモは日本国内で329のグリーン基地局を展開し(今年3月末時点)、同様の技術を使って運用している。




