【亜州ビジネス編集部】
タイ工業連盟(FTI)の28日発表によると、2026年8月の国内自動車生産台数は前年同月比10.9%増の12万4646台だった。前年同月を上回るのは2カ月連続。中東紛争の影響などで落ち込みが続いていた輸出向け生産が2桁のプラスに転じた。
国内向け生産は8.3%増で、電気自動車(EV)などの乗用車が31.2%増と引き続き好調。輸出向けは12.2%増となり、1トンピックアップトラックが18.1%増でけん引した。ただ8月の完成車(CBU)輸出台数は2.0%減の6万9724台と、2カ月ぶりに前年を割り込んだ。アジアや豪州向けが伸びる一方、中東向けが40.2%減の7146台と大幅な落ち込みが続いている。
1~8月の全体の生産台数は前年同期比1.3%増の95万9711台だった。同連盟は7月下旬、26年の生産台数予測を前年比0.4%減の145万台と発表し、従来予測の150万台から下方修正している。
■洪水被害は現時点で軽微
現地報道によると、FTI自動車部会のスラポン顧問兼広報担当は会見で、ここ数日の洪水被害について言及。加盟企業の自動車工場はおおむね通常通り生産ラインを稼働させていると説明した。一部工場で軽微な被害を受けたものの、部品輸送などへの影響は限定的としている。今後2~3日で水害が収まれば年間生産目標の145万台を達成できるとの見方を示した。
■新車販売は25.6%増
8月の国内新車販売台数は25.6%増の5万9809台だった。前年同月を上回るのは6カ月連続。EVが2.1倍の1万9721台と大きく伸び、販売全体の3分の1を占めた。EVのけん引で乗用車の販売は42.1%増の4万3774台に拡大。一方、家計債務の高止まりを背景に1トンピックは引き続き落ち込んだ。
■バイク生産6.9%増
8月の国内バイク生産台数は6.9%増の19万4642台だった。内訳は、CBUが3.7%増の15万6489台、輸出向けの完全組み立て部品(CKD)が22.5%増の3万8153台。輸出台数(CBUとCKDの合計)は5.6%増の6万6099台だった。
1~8月のバイク生産台数は前年同期比0.3%増の165万8772台だった。




