タイにはユネスコ世界遺産が8つ(文化遺産が5つ、自然遺産が3つ)登録されています。せっかくタイで生活しているなら、一度は訪れてみたい場所。過去から現在へ受け継がれてきた貴重な建造物や自然に触れ、タイの歴史や文化を体感してみませんか。
- 世界遺産とは
- 古代都市スコータイと周辺の古代都市群(登録年:1991年)
- 古都アユタヤ(登録年:1991年)
- バンチェンの古代遺跡(登録年:1992年)
- 古代都市シーテープと関連するドヴァーラヴァティー遺跡群(登録年:2023年)
- プー・プラバート歴史公園(登録年:2024年)
- トゥンヤイ・ファイカケン野生生物保護区群(登録年:1991年)
- ドン・パヤーイェン - カオヤイ森林群(登録年:2005年)
- ケーンクラチャン森林保護区群(登録年:2021年)
- 番外編【無形文化遺産】
- タイの伝統祭り「ソンクラン」(登録年:2023年)
- タイ古式マッサージ(登録年:2019年)
- タイ仮面劇「コーン」(登録年:2018年)
- タイ南部の伝統舞踊「ノーラー舞踊」(登録年:2021年)
世界遺産とは
世界遺産条約に基づき「世界遺産リスト」に記載された、「顕著な普遍的価値」をもつ建造物や遺跡、景観、自然のこと。世界遺産は「有形の不動産」を対象とし、以下の3種類があります。
文化遺産
記念物、建造物群、遺跡、文化的景観など(例:タージ・マハル、万里の長城など)
自然遺産
地形や地質、生態系、絶滅のおそれのある動植物の生息・生育地など(例:ガラパゴス諸島、グランドキャニオン国立公園など)
複合遺産
文化遺産と自然遺産の両方の価値を兼ね備えているもの(例:マチュ・ピチュの歴史保護区など)
文化遺産 古代都市スコータイと周辺の古代都市群(登録年:1991年)
「スコータイ」はタイ語で「幸福の夜明け」を意味し、1238年にタイで最初の王朝として開かれた場所。第三代王のラムカムヘーン時代には仏教寺院が多く建造され、現在まで仏教美術の歴史に貴重な意味を持つ仏像や寺院が多数残されています。
遺跡群は、スコータイ歴史公園、シーサッチャナーライ歴史公園、カンペーンペット歴史公園の3つの歴史公園からなり、スコータイ歴史公園内にある王室寺院遺跡「ワット・マハタート」は必見です。
PICK UP SPOT
ワット・マハタート
スコータイ歴史公園内にある王室寺院遺跡。スコータイ王朝初代王シーインタラーティットがスコータイ王朝の誕生と同時に建立したとされています。
基本情報(スコータイ歴史公園) | |
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入場料(外国人料金) | 大人100B、子ども100B |
営業時間 | 月〜木6:30〜19:30、金〜日6:30〜21:00 |
アクセス | 飛行機で約1時間15分→スコータイ空港から車で約30分 |
注意事項 | 露出の多い服装では入場できない場合があります |
文化遺産 古都アユタヤ(登録年:1991年)
1350年に建都された「アユタヤ」は、417年もの間アユタヤ王朝の都として栄えた都市。東アジアとヨーロッパを結ぶ国際貿易都市として繁栄しますが、1767年にビルマ軍の攻撃を受けて滅亡しました。
多くの建造物や仏像は破壊されましたが、破壊をまぬがれた一部の建造物は修復され、当時の遺跡が歴史公園として保存されています。
PICK UP SPOT
ワット・ヤイチャイモンコン
高さ72mの仏塔は1357年、アユタヤを建都した初代ウートン王がセイロン(現スリランカ)に留学中の修行僧たちが瞑想するために建てられた寺院。
基本情報(アユタヤ歴史公園(遺跡群)) | |
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入場料(外国人料金) | 各遺跡:大人50B、子ども50B 6遺跡共通パス:大人220B、子ども220B |
営業時間 | 遺跡ごとで異なる |
アクセス | バンコクから車で約1時間30分 |
注意事項 | 露出の多い服装では入場できない場合があります |
文化遺産 バンチェンの古代遺跡(登録年:1992年)
紀元前2500〜2000年にさかのぼる、先史時代の貴重な墳墓遺跡。1966年に発見され、当時の農耕・稲作が行われていたことがわかる土器や青銅器、埋葬された人骨などが発掘されました。
バンチェン国立博物館を含む敷地内には、発掘現場が当時のまま保存されており、見学することができます。