一度は訪れてみたい!タイ7大世界遺産
タイの歴史&文化にふれる!【2023〜2024年】

タイにはユネスコ世界遺産が7つ(文化遺産が4つ、自然遺産が3つ)登録されています。せっかくタイで生活しているなら、一度は訪れてみたい場所。過去から現在へ受け継がれてきた貴重な建造物や自然に触れ、タイの歴史や文化を体感してみませんか。

世界遺産とは

世界遺産条約に基づき「世界遺産リスト」に記載された、「顕著な普遍的価値」をもつ建造物や遺跡、景観、自然のこと。世界遺産は「有形の不動産」を対象とし、以下の3種類があります。

写真提供:タイ国政府観光庁

文化遺産

記念物、建造物群、遺跡、文化的景観など(例:タージ・マハル、万里の長城など)


自然遺産

地形や地質、生態系、絶滅のおそれのある動植物の生息・生育地など(例:ガラパゴス諸島、グランドキャニオン国立公園など)


複合遺産

文化遺産と自然遺産の両方の価値を兼ね備えているもの(例:マチュ・ピチュの歴史保護区など)



文化遺産 古代都市スコータイと周辺の古代都市群(登録年:1991年)

©Pixabay

「スコータイ」はタイ語で「幸福の夜明け」を意味し、1238年にタイで最初の王朝として開かれた場所。第三代王のラムカムヘーン時代には仏教寺院が多く建造され、現在まで仏教美術の歴史に貴重な意味を持つ仏像や寺院が多数残されています。

遺跡群は、スコータイ歴史公園、シーサッチャナーライ歴史公園、カンペーンペット歴史公園の3つの歴史公園からなり、スコータイ歴史公園内にある王室寺院遺跡「ワット・マハタート」は必見です。

PICK UP SPOT

ワット・マハタート

©Pixabay

スコータイ歴史公園内にある王室寺院遺跡。スコータイ王朝初代王シーインタラーティットがスコータイ王朝の誕生と同時に建立したとされています。

基本情報(スコータイ歴史公園)
入場料(外国人料金)

大人100B、子ども100B

営業時間

月〜木6:30〜19:30、金〜日6:30〜21:00

アクセス

飛行機で約1時間15分→スコータイ空港から車で約30分

注意事項

露出の多い服装では入場できない場合があります

HP http://virtualhistoricalpark.finearts.go.th/sukhothai/index.php/en/


文化遺産 古都アユタヤ(登録年:1991年)

©Pixabay

1350年に建都された「アユタヤ」は、417年もの間アユタヤ王朝の都として栄えた都市。東アジアとヨーロッパを結ぶ国際貿易都市として繁栄しますが、1767年にビルマ軍の攻撃を受けて滅亡しました。

多くの建造物や仏像は破壊されましたが、破壊をまぬがれた一部の建造物は修復され、当時の遺跡が歴史公園として保存されています。

PICK UP SPOT

ワット・ヤイチャイモンコン

©Pixabay

高さ72mの仏塔は1357年、アユタヤを建都した初代ウートン王がセイロン(現スリランカ)に留学中の修行僧たちが瞑想するために建てられた寺院。

基本情報(アユタヤ歴史公園(遺跡群))
入場料(外国人料金)

各遺跡:大人50B、子ども50B

6遺跡共通パス:大人220B、子ども220B

営業時間

遺跡ごとで異なる

アクセス

バンコクから車で約1時間30分

注意事項

露出の多い服装では入場できない場合があります

WEBサイト http://ww2.ayutthaya.go.th/frontpage


文化遺産 バンチェンの古代遺跡(登録年:1992年)

写真提供:タイ国政府観光庁

紀元前2500〜2000年にさかのぼる、先史時代の貴重な墳墓遺跡。1966年に発見され、当時の農耕・稲作が行われていたことがわかる土器や青銅器、埋葬された人骨などが発掘されました。

バンチェン国立博物館を含む敷地内には、発掘現場が当時のまま保存されており、見学することができます。

PICK UP SPOT

バンチェン国立博物館

写真提供:タイ国政府観光庁

1975年、美術局によって国の文化遺産を維持する目的で設立された国立博物館。出土された土器などが展示されており、イサーン地方の歴史を学べる施設です。

基本情報(バンチェン国立博物館)
入場料(外国人料金)

大人150B、子ども150B

営業時間

9:00〜16:00

休館日

月・火曜

アクセス

飛行機で約1時間10分→ウドンターニー国際空港から車で約1時間

WEBサイト http://www.virtualmuseum.finearts.go.th/banchiang/index.php/en/


文化遺産 古代都市シーテープと関連するドヴァーラヴァティー遺跡群(登録年:2023年)

©シーテープ歴史公園

2023年9月、タイで7番目の世界遺産として登録された「古代都市シーテープと関連するドヴァーラヴァティー遺跡群」。スコータイ王朝が繁栄する13世紀以前、ドヴァーラヴァティー王国の都市として4〜12世紀にかけて栄えた古代都市です。濠と城壁で囲まれ、ムアン・ナイ(内都市)とムアン・ノーク(外都市)のエリアに分かれており、複数の遺跡が残っています。

遺跡の外装や装飾は、ドヴァーラヴァティー王国文化やクメール王朝の文化の影響を受けているようです。

PICK UP SPOT

カオ・クランノーク

©シーテープ歴史公園

7〜9世紀、ドヴァーラヴァティー王国時代に建てられた“最大級かつ偉大な仏塔”として知られている巨大遺跡。遺跡群からは少し離れた場所に位置しています。

基本情報(シーテープ歴史公園)
入場料(外国人料金)

大人100B、子ども100B

営業時間

8:30〜16:30

アクセス

バンコクから車で約5時間

注意事項

露出の多い服装では入場できない場合があります

Facebook https://www.facebook.com/profile.php?id=100064352844653


自然遺産 トゥンヤイ・ファイカケン野生生物保護区群(登録年:1991年)

©Thai National Parks

タイ西部に位置し、「ウタイターニー、カンチャナブリー、ターク」の3県にまたがる野生生物保護区。総面積6,225k㎡を誇る「タイ最大の原生地域」で、古代からの大自然がそのまま残されており、絶滅危惧種の動植物が生息。

なかでも、世界中で350頭ほどしか生き残っていないといわれる幻の「インドシナトラ」の3分の1が生息しています。

基本情報(トゥンヤイ・ファイカケン野生生物保護区群)
入場料(外国人料金)

大人400B、子ども200B

営業時間

6:30〜15:30

アクセス

バンコクから車で約5時間

WEBサイト https://www.thainationalparks.com/huai-kha-khaeng-wildlife-sanctuary
注意事項

国立公園・野生保護区共通注意事項

  1. ゴミは持ち帰る
  2. ペットの持ち込み不可
  3. 大声を出さない、騒がない
  4. 酒・アルコール飲料の持ち込み不可
  5. 野生動物に餌をあげない
  6. プラスチック容器の持ち込み不可
  7. 国立公園や保護区域周辺を猛スピードで運転しない
  8. 野生の動物に遭遇した場合、大声を出さない、近付かない

※一部保護区域は立ち入り禁止、または職員の同行が必須



自然遺産 ドン・パヤーイェン - カオヤイ森林群(登録年:2005年)

写真提供:タイ国政府観光庁

タイ6県(サラブリー県、ナコーンナーヨック県、プラチーンブリー県、サケーオ県、ナコーンラーチャシーマー県、ブリーラム県)にまたがる広大な森林群。1つの野生生物保護区と、4つの国立公園(カオヤイ国立公園、パーンシーダー国立公園、タープラヤー国立公園、タップラーン国立公園)からなるのがドン・パヤーイェン-カオヤイ森林群です。

公園内の約40kmのハイキング道では、様々な動植物を観察しながら散策が楽しめます。

PICK UP SPOT

カオヤイ国立公園

写真提供:タイ国政府観光庁

タイで初めて認定された国立公園。象、トラ、クマ、鹿、ギボン、野鳥など絶滅危惧種を含む野生動物が生息し、国内有数のバードウォッチング・スポットとしても知られています。

基本情報(カオヤイ国立公園)
入場料(外国人料金)

大人400B、子ども200B

営業時間

6:00〜18:00

アクセス

バンコクから車で約2時間30分

WEBサイト https://www.khaoyainationalpark.com/en
注意事項

国立公園・野生保護区共通注意事項

  1. ゴミは持ち帰る
  2. ペットの持ち込み不可
  3. 大声を出さない、騒がない
  4. 酒・アルコール飲料の持ち込み不可
  5. 野生動物に餌をあげない
  6. プラスチック容器の持ち込み不可
  7. 国立公園や保護区域周辺を猛スピードで運転しない
  8. 野生の動物に遭遇した場合、大声を出さない、近付かない



自然遺産 ケーンクラチャン森林保護区群(登録年:2021年)

写真提供:タイ国政府観光庁

プラチュアップキリカン県、ペッチャブリー県、ラーチャブリー県の3県にまたがる広大な森林保護区。豊かな多雨林の森は固有種なども多く、シャムワニ、アジアゾウなど8種の絶滅危惧種が生息しています。

野生動物を観察しながらトレッキングやラフティング、カヌーなどのアクティビティも楽しめます。

PICK UP SPOT

ケーンクラチャン国立公園

写真提供:タイ国政府観光庁

タイ国内最大級の国立公園。同公園は年間を通して300種類以上の鳥を見ることができるバード・ウォッチングの聖地としても有名です。

基本情報(ケーンクラチャン国立公園)
入場料(外国人料金)

大人300B、子ども150B

営業時間

6:00〜18:00

アクセス

バンコクから車で約2時間40分

WEBサイト https://www.thainationalparks.com/kaeng-krachan-national-park
注意事項

国立公園・野生保護区共通注意事項

  1. ゴミは持ち帰る
  2. ペットの持ち込み不可
  3. 大声を出さない、騒がない
  4. 酒・アルコール飲料の持ち込み不可
  5. 野生動物に餌をあげない
  6. プラスチック容器の持ち込み不可
  7. 国立公園や保護区域周辺を猛スピードで運転しない
  8. 野生の動物に遭遇した場合、大声を出さない、近付かない



番外編【無形文化遺産】

タイには有形の文化遺産だけでなく、4つの無形文化遺産(2023年12月時点)が登録されています。タイの文化や歴史を肌で感じられ、観光客にも人気の無形文化遺産をご紹介します!


無形文化遺産とは

伝統的な音楽、舞踊、演劇、工芸技術といった形のない文化で、土地の歴史や生活風習などと密接に関わっているもののこと。



無形文化遺産 タイの伝統祭り「ソンクラン」(登録年:2023年)

写真提供:タイ国政府観光庁

2023年12月6日、新たに無形文化遺産に登録された「ソンクラン」。「ソンクラン」はタイの旧正月(4月13日〜15日)を祝う伝統行事。元来は仏像や尊敬する年長者の手に水をかけて清めるという風習がありますが、近年は地元民や観光客らが水をかけあって楽しむ「水かけ祭り」として世界的に知られるようになりました。


無形文化遺産 タイ古式マッサージ(登録年:2019年)

写真提供:タイ国政府観光庁

芸術と科学、文化を兼ね備えた伝統医療と評価され、2019年に無形文化遺産に登録された「タイ古式マッサージ」。アユタヤ王朝以降、宮廷医師らによって記録された治療法によると、「身体中に張り巡らされている“セン”と呼ばれるエネルギーラインを刺激することで、本来もっている治癒力や免疫力を高め、身体を活性化することができる」というもの。

時間をかけてゆっくりとツボを刺激し、様々な体勢を取りながら多くの動きを伴うのが特徴です。



無形文化遺産 タイ仮面劇「コーン」(登録年:2018年)

写真提供:タイ国政府観光庁

タイ仮面劇「コーン」は、400年以上にわたって受け継がれてきたタイの古典舞踊劇。演者は「フアコーン(コーンの頭の意味)」という仮面を被り、曲芸や武術から発展した舞踊を披露します。

代表的な作品は、インドの叙事詩「ラーマーヤマ」を題材にした「ラーマキエン物語」です。


無形文化遺産 タイ南部の伝統舞踊「ノーラー舞踊」(登録年:2021年)

写真提供:タイ国政府観光庁

タイ深南部のパッタルン県が発祥の地とされる伝統舞踊「ノーラー」。脚や腕、指の素早い動きが特徴で、タイの伝統楽器を使った音楽に合わせて踊ります。

演者は男性も女性も、冠や頭飾り、ビーズ、スカーフ、鳥のように見えるカラフルな衣装を着て演じますが、衣装だけでなく指先から伸びるカールした金属製の長い爪も見どころのひとつです。



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