昨今のバンコクは公共交通機関の発展がめざましいとはいえ、東京などと比べるとまだまだ移動が大変。バスの路線網は外国人にはわかりにくく、なかなか使いこなせません。
そうなるとやはり車で移動したくなるのが本音です。そこで必要になってくるのが運転免許証。外国人がタイ国内で車やバイクを運転するには国際免許証でも問題ありませんが、日本で取得してきた国際運転免許証の有効期間は1年です。そのため滞在期間中に使えなくなってしまうこともあります。
ではどうするのかといえば、やはりタイの運転免許証を持っておいたほうが便利です。タイの運転免許証があれば、国内でパスポートに代わる簡易的な身分証として使用する事もでき、何かと役立ちます。
このコンテンツでは、タイの運転免許証を「取得・切り替え・更新」するための方法と概要をまとめましたので参考にしてみてください。
- タイの運転免許について
- タイの運転免許証は何歳から取得できる?
- タイの運転免許の種類は?
- タイの運転免許証の有効期間は?
- テンポラリー運転免許証とは?
- 日本発行の運転免許証からタイの運転免許証に切り替える方法は?
- 国際運転免許証からタイの運転免許証へ切り替える方法は?
- 日本人が運転免許証の有効期限を更新する方法は?
- 日本人がタイの運転免許証を新規取得する方法は?
- 新規取得方法1(陸運局で講習・試験を受ける)
- 新規取得方法2(教習所で講習・試験を受ける)
- タイ陸上運輸局の場所はどこにあるの?
- チャトチャック支局
- プラカノン支局
- アプリの運転免許証も登場
- モバイルアプリ「DLT QR LICENCE」の設定方法
- 【動画】日本の運転免許証からタイの運転免許証への切り替え方法!
- 【動画】運転免許証の取得などに必要な「在留届済証明」はどうやって発給するの?
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- 「タイの運転事情」日本と同じこと、日本と異なること
- タイの道路標識
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タイの運転免許について
タイの運転免許証は何歳から取得できる?
個人使用(自家用)の場合は、全種類18歳以上から取得可能。ただし排気量110cc以下の二輪車の場合は、15歳から取得できます。
公共使用(旅客用)の場合は二輪車が20歳以上で、三・四輪車は22歳以上から取得可能です。
タイの運転免許の種類は?
1.個人使用自動車運転免許
日本でいうところの第一種普通自動車免許で、最も一般的な運転免許です。 ピックアップトラックとバンも運転することができます。有効期限は5年。
2.個人使用自動二輪車運転免許
日本でいう第一種普通自動二輪車免許です。日本のように排気量による階級がなく、大型バイクも運転することができます。
また、18歳以上で取得可能ですが、排気量110cc以下の二輪車の運転に限定すれば、15歳から取得可能です。有効期限は5年。
3.個人使用自動三輪車運転免許
日本人にとってあまり馴染みのない三輪車ですが、トゥクトゥクのような公共(旅客)使用(日本でいう第2種)でなくても、この専用の運転免許が必要となります。有効期限は5年。
4.第2種運転免許
一部の軽トラック・大型トラックなど、車+荷物の重量が3500kg以上の車を運転する場合は専用となる「第2種運転免許」の個人使用[P. 2(บ. 2)・白ナンバープレート]、もしくは公共使用[A. 2(ท. 2)・黄色ナンバープレート]が必要です。
外国人はそもそも第2種だけでなく、すべての公共使用運転免許(A. 2)を取得できませんが、タイ語の読み書きができれば、外国人も個人使用の第2種運転免許(P. 2)が取得可能です。また、テンポラリー運転免許証を1年以上所持している場合にのみ第2種運転免許証に更新できます。ただし、日本の第2種運転免許とは異なるので注意が必要です。
なお、牽引自動車や危険物質を運搬・移送するトラックを運転する場合は、さらに専用の免許が必要になります(牽引=第3種、危険物質運搬=第4種)。
タイの運転免許証の有効期間は?
テンポラリーの運転免許証(初めてタイで取得する運転免許証)は有効期限が2年で、更新後は自動車と自動二輪車とも5年の有効期限となります。
テンポラリー運転免許証とは?
初めてタイの運転免許証を取得する人には、通常の免許証ではなく有効期間2年の「テンポラリー運転免許証」が発行されます。日本の運転免許証と国際運転免許証を切り替えたときも同様です。
最初に取得できるこの免許は
①自動車テンポラリー運転免許証
②自動二輪車テンポラリー運転免許証
③自動三輪車テンポラリー運転免許証
の3種類。
テンポラリー運転免許証は、違法となる呼気中アルコール濃度が0.50mgから0.20mgになっているなど、通常の免許証に比べて制限は変わりますが、事実上の使用で大差はありません。
また、テンポラリー運転免許証は、日本の仮運転免許証とは概念が異なります。あくまでも初めて発行される一時的免許証と解釈してください。
テンポラリー運転免許証の発行から1〜2年後に再試験(反応速度や色覚異常試験などの身体試験のみ)を行い、合格すれば通常の免許証が取得可能です。テンポラリーの運転免許証は発行から有効期限は2年ですが、取得1年目以降から通常の免許証に更新することができるようになっています。
日本発行の運転免許証からタイの運転免許証に切り替える方法は?
タイの免許証を申請する際、日本で発行された有効期限内の免許を持っていれば、該当する免許の実技試験が免除されます。例えば、日本の普通自動車免許証はタイの個人使用自動車運転免許証に該当するため、実技試験はありません。ただし、教習所の卒業証とは異なり、1時間の学科講習が必要です。
なお、タイで最初に取得できるのはテンポラリー運転免許証(有効期限2年)となり、次の更新の際に通常の運転免許証(有効期限5年)を取得できます。
▼手順▼
1 最寄りの陸上運輸局(免許センター)で申請
- 陸上運輸局(免許センター)内は、「サンダル・半ズボン・タンクトップ」の着到は原則禁止なので注意
2 申請書類の提出
1. 旅券(パスポート)のノンイミグラントビザ、またはタイ国永住許可証
- 顔写真ページ、最新のビザのスタンプが押してあるページ、最終タイ入国スタンプが押してあるページ
(前回からパスポートを更新している場合は、新しいパスポートでビザ移行ページのコピーも必要) - ビザ満了日の残りが90日あることを確認
- それぞれの原本及びコピー2部が必要
2. 発行から1カ月以内の健康診断書
- 病院かクリニックへ行って、運転免許申請用に使用する健康診断書「Medical Certificate」を発行してもらいます。「血圧・身長・体重」を測定して、簡単な問診に答えてください。料金はローカルのクリニックだと150Bくらいからありますが、言葉の不安がある場合は日本語が通じる病院を選んだほうがいいでしょう。
- 原本及びコピー1部が必要