この記事は2025年3月に取材した情報をもとに作成した内容になります。
取材時から情報が変更されている場合もありますので、最新情報につきましては陸運局のFacebook等で確認することをおすすめします。
昨今のバンコクは公共交通機関の発展がめざましいとはいえ、東京などと比べるとまだまだ移動が大変。バスの路線網は外国人にはわかりにくく、なかなか使いこなせません。
そうなるとやはり車で移動したくなるのが本音です。そこで必要になってくるのが運転免許証。外国人がタイ国内で車やバイクを運転するには国際免許証でも問題ありませんが、日本で取得してきた国際運転免許証の有効期間は1年です。そのため滞在期間中に使えなくなってしまうこともあります。
ではどうするのかといえば、やはりタイの運転免許証を持っておいたほうが便利です。タイの運転免許証があれば、国内でパスポートに代わる簡易的な身分証として使用する事もでき、何かと役立ちます。
このコンテンツでは、タイの運転免許証を「取得・切り替え・更新」するための方法と概要をまとめましたので参考にしてみてください。
- タイの運転免許について
- タイの運転免許証は何歳から取得できる?
- タイの運転免許の種類は?
- タイの運転免許証の有効期間は?
- テンポラリー運転免許証とは?
- 日本の免許からタイの免許へ切り替える方法
- タイの運転免許証を更新する方法
- 免許更新の手順
- 陸運局 1回目(初回受付・予約)
- 陸運局 2回目(免許更新)
- タイの運転免許証を新規取得する方法
- 新規で免許を取得する2つの方法
- バンコクの陸運局はどこにあるの?
- タイの電子免許アプリ「DLT QR LICENCE」
- モバイルアプリ「DLT QR LICENCE」の登録方法
- タイ運転免許証のポイント減点制度
- 「タイの運転事情」日本と同じこと、日本と異なること
- 日本と同じこと
- 日本と異なること
- タイの道路標識
- タイ版ETC高速道路自動料金徴収システム「Easy Pass」を利用してみた
タイの運転免許について
タイの運転免許証は何歳から取得できる?
個人使用(自家用)の場合は、全種類18歳以上から取得可能。ただし排気量110cc以下の二輪車の場合は、15歳から取得できます。
公共使用(旅客用)の場合は二輪車が20歳以上で、三・四輪車は22歳以上から取得可能です。
タイの運転免許の種類は?
1.個人使用自動車運転免許
日本でいうところの第一種普通自動車免許で、最も一般的な運転免許です。 ピックアップトラックとバンも運転することができます。有効期限は5年。
2.個人使用自動二輪車運転免許
日本でいう第一種普通自動二輪車免許です。日本のように排気量による階級がなく、大型バイクも運転することができます。
また、18歳以上で取得可能ですが、排気量110cc以下の二輪車の運転に限定すれば、15歳から取得可能です。有効期限は5年。
3.個人使用自動三輪車運転免許
日本人にとってあまり馴染みのない三輪車ですが、トゥクトゥクのような公共(旅客)使用(日本でいう第2種)でなくても、この専用の運転免許が必要となります。有効期限は5年。
4.第2種運転免許
一部の軽トラック・大型トラックなど、車+荷物の重量が3500kg以上の車を運転する場合は専用となる「第2種運転免許」の個人使用[P. 2(บ. 2)・白ナンバープレート]、もしくは公共使用[A. 2(ท. 2)・黄色ナンバープレート]が必要です。
外国人はそもそも第2種だけでなく、すべての公共使用運転免許(A. 2)を取得できませんが、タイ語の読み書きができれば、外国人も個人使用の第2種運転免許(P. 2)が取得可能です。また、テンポラリー運転免許証を1年以上所持している場合にのみ第2種運転免許証に更新できます。ただし、日本の第2種運転免許とは異なるので注意が必要です。
なお、牽引自動車や危険物質を運搬・移送するトラックを運転する場合は、さらに専用の免許が必要になります(牽引=第3種、危険物質運搬=第4種)。
タイの運転免許証の有効期間は?
テンポラリーの運転免許証(初めてタイで取得する運転免許証)は有効期限が2年で、更新後は自動車と自動二輪車とも5年の有効期限となります。
テンポラリー運転免許証とは?
初めてタイの運転免許証を取得する人には、通常の免許証ではなく有効期間2年の「テンポラリー運転免許証」が発行されます。日本の運転免許証と国際運転免許証を切り替えたときも同様です。
最初に取得できるこの免許は下記の3種類。
①自動車テンポラリー運転免許証
②自動二輪車テンポラリー運転免許証
③自動三輪車テンポラリー運転免許証
テンポラリー運転免許証は、違法となる呼気中アルコール濃度が0.50mgから0.20mgになっているなど、通常の免許証に比べて制限は変わりますが、事実上の使用で大差はありません。
また、テンポラリー運転免許証は、日本の仮運転免許証とは概念が異なります。あくまでも初めて発行される一時的免許証と解釈してください。
テンポラリー運転免許証の発行から1〜2年後に再試験(反応速度や色覚異常試験などの身体試験のみ)を行い、合格すれば通常の免許証が取得可能です。テンポラリーの運転免許証は発行から有効期限は2年ですが、取得1年目以降から通常の免許証に更新することができるようになっています。
日本の免許からタイの免許へ切り替える方法
タイの運転免許証を更新する方法
タイの運転免許の更新は、テンポラリー免許証の有効期限2年から5年への更新、通常免許証の有効期限5年から5年への更新ができます。