タイの医療水準や設備レベルは高く、最先端の医療技術を受けることができます。

このお話は、バンコクで暮らす日本人家族が経験したサミティベート病院(スクンビット院・シーナカリン院)での入院から手術、回復までを記した医療体験記です。

家族紹介

タイ在住8年目。身体を動かすことが趣味の夫、市場散策好きの妻、お絵描きが大好きな7歳の娘の3人家族。
朝から夜まで海で過ごすほど、家族全員海が大好き。

ただの腹痛だと思っていたら…
タイの医療に救われた!7歳娘の入院体験記
第1話 腹痛で入院

それは、新学期が始まって1週間が過ぎた2022年4月29日のことでした。
娘は学校から帰宅するなり「お腹が痛い」とソファーで横になりました。

少し休むと痛みもなくなったようで、いつものように友人と遊び、夕飯を食べ、9時過ぎに寝ました。
その時は、久しぶりの学校で疲れたのだと思っていました。

しかし、夜中に突然「お腹が痛い」と叫ぶ声が聞こえ、起きて見てみると、ベッドでお腹を抱えて苦しむ娘の姿がありました。
娘は痛みに強く、痛みで泣くことはめったにありませんが、この時は泣くほど痛がり、普段なら嫌がる病院にも夜中にもかかわらず行くと言うので、これは尋常ではないと夜間救急に連れていきました。

夜間救急で「盲腸の疑いあり」と診断され、入院することになりました。
翌朝の小児科医の回診では、痛みの度合いや症状などから盲腸ではなく胃腸炎との診断を受けました。

解熱剤や吐き気止めなどを処方されましたが、娘の腹痛は治らず、水を飲むのもやっとという状態でした。
入院して2日目になっても同様の状態が続いていました。

食欲不振と吐き気以外に目立った症状がなかったため、このまま入院を続けるより、一旦家に帰ってゆっくり休んだ方がいいのではないかと考え、回診に来た小児科医に相談をしました。
小児科医と話し合っていると、娘が「ちょっとめまいがする」と言い出し、それなら病院にいたほうがよいということになり、入院を継続することになりました。

この日の娘は元気がなく、寝たり起きたりを繰り返していました。
夜、娘が側にいて欲しいというので、娘のベッドに私も入って一緒に横になっていました。

すると夜中に、娘が叫び声を上げながらベッドの柵を強く蹴りました。
驚いて起きて横を見ると、娘は何が起きたかわからないといった状態でぼうっとしていたので、寝ぼけていたのかなと思い、再び横になりました。
この夜はしきりに娘が「お腹が痛い」と繰り返すので、明け方までお腹をさすってあげました。

 

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