9月21日、タイ北部チェンマイ県ドイ・インタノン国立公園で、指定された散策路を外れて立ち入り、希少なミズゴケ科の植物「カオ・トーク・ルーシー」を踏みつけながらプレウェディングの写真撮影を行ったミャンマー人観光客グループの代表者2人が出頭した。
本件は同月15日に国立公園側が警察へ被害届を提出していたもので、SNS上の投稿写真や防犯カメラの映像解析を通じて人物が特定された。
問題が起きたのは同公園内の自然散策路で、立ち入った観光客は生態系保護のために整備された木道から約3m外れた保護エリアへ不法に侵入していたという。
国立公園によると、被害を受けたエリアは、タイ国内で最も標高が高い場所に位置する高地湿原および水源林であり、年間を通じて低温多湿な環境が保たれる極めて繊細な生態系を有している。ここに自生する「カオ・トーク・ルーシー」は、限られた環境下でのみ育つ希少なミズゴケ科の植物であり、大量の水分を保持して周囲の生態系に潤いを与える極めて重要な役割を担っている。
国立公園側は、当局の指示に従わず指定区域外でレクリエーション活動を行った行為が国立公園法などの関連規定に抵触するとして、1万Bの行政罰金を科した。
公園関係者は、影響を受けた湿地帯の生態系が元通りに復元するかどうかは気温や湿度などの複数の環境要因に依存するため予断を許さず、今後も該当区域の経過を注意深く観察していく必要があると強調している。











