チャンネル8の人気キャスターが急死
当初は“毒殺”が疑われていたのだが…

©警察ラジオ

2023年、世間を震撼させた連続毒殺事件「アム・サイアナイド事件」。
今年11月、その事件を彷彿とさせる事件が発生し、大きな社会的関心を集めた。

タイのテレビ局「チャンネル8」の人気キャスター、ナッタポン氏(本名:ナッタウット・ポンランカー)。恵まれた容姿とカリスマ性で若い視聴者を中心に支持されていたが、11月30日に遺体となって自宅で発見された。解剖の結果、検出されたのはシアン化カリウム。冒頭の事件でも使われた、あの猛毒「青酸カリ」だ。

警察は第三者による他殺の可能性も含めて慎重に捜査を開始。防犯カメラや証拠品の解析、家族や友人、同僚への事情聴取を行ったが、物的証拠や状況証言から第三者が関与した形跡はなかった。

また、その後の捜査でナッタポン氏はゴールドショップで働いている知人から金(ゴールド)加工用の青酸カリを購入していたことが判明。さらに事件当時、現場となった自室には彼が一人きりでいたことがカメラ映像に映っていたという。
警察はこれらの状況から、本人が自ら毒物を摂取したことよる「自殺」であると断定した。

警察は12月13日に記者会見を開き、「本件により社会的不安を引き起こしたが、毒殺ではなく本人による服毒の可能性が高い」と説明。あわせて、関係当局は青酸カリなど劇物の管理と流通監視の強化を図っていくと述べた。

悲しい結末で幕を閉じた今回の事件。どんな理由があったかは知る由もないが、若い世代が自ら生涯を終えてしまうような悲劇はなくなってほしいと願うほかない。

 

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