海外で暮らしていると、ふと将来の人生設計や健康に不安を覚えることがある。
それこそ若い頃は保険のことなんて深く考えていなかったが、年を重ねるごとにそうもいかなくなっているのが現実だ。
「アリアンツ」はドイツ・ミュンヘンに本社を置く世界最大の保険会社。
1951年にはタイでアリアンツと「Krungsri Group business」が合弁で設立され、顧客数はタイ国内でトップ3に入るほど。
さらに2011年からは日本人向けサービスを開始し、日本人の顧客数は500人以上に上る。同社で在タイ日本人向けの保険アドバイザーをつとめているのが、日本語が堪能なタイ人のSupreeya Bee(ビー)さん。
そんなビーさんと日本との出会いは大学時代に遡る。
タイの名門大学チュラーロンコーン大学の文学部在学中に、講師として訪れた日本語の先生が使う美しい日本語に魅了されたと話す。
それから、「日本語をもっと学びたい」という一心で、在タイ日本大使館が実施する奨学金留学生の試験を受験し、難関を見事突破。
慶應義塾大学文学部に合格し、念願だった日本への留学を果たす。
それは2006年のことだった。当時(2006年)は日本への入国にはビザの取得が必要だったことから、留学生として日本へ行くことはすごいことだったという。
初めての日本での生活に心を踊らせながらも、留学当初は日本語を上手く話せず、慣れないひとり暮らしにホームシック状態に。
タイでは経験することのなかった満員電車にも毎日乗って通学することになり、少しずつ日本での生活に慣れていったという。
留学を終えた2010年、ビーさんは母国であるタイへ帰国。
「大好きな日本ともっと関わりたい。日本語を使った仕事に就きたい」という思いから、タイ国元日本留学生協会(OJSAT)で約5年間日本語講師として働くことに。
2015年からは日本の大手乳酸菌飲料メーカーのヤクルト タイランドへ転職し、通訳として勤務した。
留学経験や日系企業への就職を通して、「これまでたくさんの日本人に支えられてきた」と話すビーさん。
この先のキャリアをどうしようかと考えた時、保険代理店で働いていた母の姿をふと思い出したそう。
日頃から「保険は人々の生活に役立つもの」だと感じていたといい、自身も保険業界へ進むことを決めたという。
何事もチャレンジすることが大切であると思い、右も左も分からなかった保険業界に飛び込んだビーさん。
保険アドバイザーという仕事を通じてタイ人だけでなく、タイに住む日本人や外国人と関わる機会が増えていった。
「やっぱり人と話すことが大好き。新しい人と出会える保険の仕事には新しい学びがあります。上手くいかないことも多いですが、それ以上に保険の価値や仕事の楽しさを実感しています。だから保険の仕事は自分に合っていると思います」。
そう話すビーさんの表情はじつに晴れやかだった。
現在はタイに住む日本人が安心して海外生活を送るためのサポートや、将来タイでリタイアしたいと願う日本人に向けた資産形成サポートを行っている。
タイのことを大好きになってほしいと、そのために「安心して住めること」「相談ができること」が何より大事だと思っているという。
「困ったときは真っ先により添える“友達のような存在”でいたい」と話すビーさん。
今後もその優しい笑顔で日本とタイをつなぐ“架け橋”のような存在として、私たちの生活に寄り添ってくれるだろう。





