2カ所のタイガーパークで72頭のトラが相次いで死亡
大量死に至った、その原因とは…

©警察ラジオ

かつてタイ国内外を震撼させた「タイガー・テンプル事件」。

同事件では、仏教寺院内の冷凍庫から子どものトラ40頭の遺体がみつかり、その実態は寺院を隠れみのに“トラの密売”を行っていたというものだった。

チェンマイ県にある「タイガーキングダム」。トラと間近でふれあえることから観光客に人気の施設で72頭のトラが相次いで死亡するという、にわかに信じがたい事案が発生。同施設はメーリムとメーテーンの2カ所にあり、両施設のトラが相次いで体調不良を起こし、わずか11日間(2月8日〜18日)のあいだに合計72頭のトラが死亡した。

当局の調査の結果、死因は「犬ジステンパーウイルス」と判明し、これに伴う二次感染や合併症が引き起こされ症状が悪化し、死に至ったとみられる。
犬ジステンパーは通常イヌ科の動物が感染する病気として知られているが、トラなどネコ科の動物も感染することもあり、ネコやトラにおいては重篤な症状を引き起こす可能性があるという。

このため県当局は、他のトラや動物への感染拡大を防ぐため、施設内での隔離措置、健康チェックやワクチン接種を実施。現在のところ、他のトラや動物への感染は確認されていない。

なお、世間からはアジア各地で再流行している鳥インフルエンザによる死因説、タイガー・テンプル事件と同様にトラの密売を目的とした死亡説もささやかれているが、これに関して当局は否定しているという。

今後もトラだけでなく他の動物への感染拡大が懸念されており、野生動物が直面する“見えない脅威”への対策が急がれている。

 

この記事をSNSでシェア!

一番上へ戻る