「強盗に遭った」と被害を訴える2人のインフルエンサー
ところがこの強盗自体が“ステマ”だったとして大炎上中

©Police News Varieties

「ステマ(ステルスマーケティング)」とは、広告や案件であることを隠したまま写真や動画などをSNSで宣伝する行為。

主にコスメや食品などがステマの対象となることが多いのだが、タイでは驚きのステマが行われていた。

パタヤ市で活動する2人のLGBTQインフルエンサーが、自身のSNSに衝撃の動画を投稿。「強盗に遭ってしまい、金のネックレス(重さ50バーツ=約300万B相当)が奪われた」という内容で、泣きながら事の経緯や犯人の特徴を語り、警察に助けを求める姿が映っていたという。

2人は数十万人のフォロワーを持つ人気インフルエンサーであることから市民やメディアが騒ぎはじめ、パタヤ警察も“強盗事件”として捜査することになったのだ。

その後、事態が一変。2人のSNSに「とある金行から盗まれたネックレスが見つかった」という、怪しさ満点のいかにもな動画が投稿された。
実はこの強盗自体がヤラセであり、当人とスポンサー契約を結んでいた金行がプロモーションの一環として“強盗事件”が仕組まれたステマだったのだ。

2人は宣伝に関与していたことを認め「軽率だった。酔った勢いでやってしまった」と謝罪し、警察の事情聴取を受けていたことも明らかになった。

なお、パタヤ市民からは「冗談では済まされない」「パタヤのイメージを損なう」などの強い非難が寄せられ、パタヤ警察は「虚偽の通報や社会的混乱を招く行為」として法的措置を行う予定だという。

2人のその後はわかっていないが、今回の騒動によるイメージダウンは必須。フォロワー数獲得の前に品行方正を学んでもらいたい。

 

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