【亜州ビジネス編集部】
ミネベアミツミは11日、セブ島のダナオ市の工場で新棟を着工したと発表した。投資額は200億円。来年10月に完成し、2027年に一部の稼働を開始する。同工場内で最大規模の生産棟となり、半導体後工程の生産能力を現状比3倍に拡大する。
10日に起工式を行った。現地法人のセブミツミが操業する工場内に14号棟を新設する。2階建てで延べ床面積は2万8826平方メートル。2階部分に約8000平方メートルのクリーンルームを構築し、新たに最先端の半導体薄型パッケージ用高生産性ラインを設ける。
既存棟の半導体生産エリアからも14号棟に生産を集約する。1階部分は将来の生産拡張余地としており、順次生産開始を予定している。
ダナオの工場は1989年に操業を開始。約2万人の従業員を擁し、半導体やカメラ用アクチュエーター、コネクターなどを生産している。