【亜州ビジネス編集部】
富士フイルムビジネスイノベーション(BI)は8日、首都南郊のラグナ州カランバに使用済み複合機の再生拠点を設けると発表した。アジア太平洋地域から使用済み複合機を回収し、分解や清掃、部品交換などを行って再生機を生産する。来年8月にも稼働を開始し、域内での資源循環を強化する。
デジタルカメラ用交換レンズなどを生産する現地法人の富士フイルムオプティクスフィリピンの敷地内に再生拠点を設ける。占有面積は500平方メートル。従業員数は50人を予定する。
新造機と同様の工程で組み立てを行い、新品と同等の品質を保証した再生機を生産する。部品リユース率は重量ベースで最大84%。印刷枚数など使用履歴の情報を初期化した上で、製造年月、商品名、商品コード、シリアル番号を新たに付与した商品を提供する。
同法人は精密機器の組み立てを通じて培った高度な技術を持つという。生産ラインの中核を担っている人材の一部を再生機事業のコアメンバーとして登用し、立ち上げ初期から安定品質の確保と効率的な生産体制の構築を実現する。





