【マレーシア】田中貴金属がペナンで精製施設着工、高純度金を生産

【亜州ビジネス編集部】

田中貴金属工業は8日、ペナン州で貴金属の精製施設の起工式を行った。地場企業との合弁事業で、第1期は3500万リンギ(約13億6000万円)を投資する計画。まず純度99.99%以上の「4N」の金と、シアン化金カリウムを生産し、電子産業に供給する。マレーシア投資開発庁(MIDA)によると、4Nの高純度精製を行う国内初の施設になる。

電子廃棄物の回収などを手掛ける地場MEPエンバイロ・テクノロジーとの合弁会社、田中MEPリファイナリーを通じて事業を行う。半導体・電子メーカーが集積するバトゥカワン工業団地の敷地1万2000平方メートルを利用。延べ床面積4200平方メートルの精製施設を建設し、2029年第1四半期の商業運転開始を目指す。最終的な投資総額は7000万リンギを見込む。

田中貴金属は24年、MEPエンバイロに貴金属回収の技術支援を行う契約を締結。MEPエンバイロがマレーシア国内で電子廃棄物を回収し、貴金属を濃縮した後、田中貴金属が日本の拠点で高純度精製する体制を整備した。今回の精製施設の完成後はマレーシア国内で一連の資源循環が可能となる。

MIDAの幹部は起工式で、田中MEPの施設は国内産業の高付加価値化や循環型経済の実現に貢献すると指摘。近隣地域の企業との連携を促しながら新施設の長期的な成長を支援する方針を示した。


亜州ビジネスASEAN
https://ashu-aseanstatistics.com/

この記事をSNSでシェア!


一番上へ戻る