タイ在住の日本人なら、知っておいたほうが断然暮らしに役立つ“お金の話”
円安にも備えられる、保険、投資信託、株など、おすすめの運用方法を紹介!
「タイ在住中に資産形成を始めてみたい」、「日本と異なる金融環境を活かして資産を増やしたい」 。
そんな気持ちがありつつも、知識がなければ始められないのが、タイでの資産運用。
タイで暮らす日本人なら知っておきたい“お金と金融”のこと。
ここでは、プロに聞いた「タイに住んでいるからこそ押さえておきたい資産運用の基本」を紹介します。
- 駐在員と永住者では異なる資産運用の手段
- 駐在員(いつか日本へ帰国する人)はタイの金融機関を利用した資産運用は不向き
- ネットなどで発信されている資産運用情報は対象者の見極めが大切
- 駐在員にとって有益な資産運用の手段とは
- 一押しの保険商品は、日本に住んでいると加入できない香港にある保険会社の貯蓄型生命保険
- iDeCo(個人型確定拠出年金)にも注目
- 必ず知っておきたい企業型確定拠出年金(マッチング拠出)
- 駐在員もできる外国証券会社を利用した株式投資
- 駐在員が資産運用を始める行動はこの2つ!
- 駐在員が資産運用をするための基本は、本業に集中するための補完!
- 大きくお金を増やそうとする場合はリスクを理解する!
- 投資するタイミングが関係ないのは保険!
- 永住者にとって有益な資産運用の手段とは
- タイでの不動産投資に向いている人
- 永住すると決めたなら、まずはSSF
- タイの銀行や証券会社で投資をした際の売却益は課税なし
- ETF(上場投資信託)で運用する
- 所得税を抑えることが必須条件!
- 投資信託など売却益が非課税!
- アメリカ株の購入はタイの証券会社か外国の証券会社か!?
- カンボジアで高金利の定期預金を始める(オフショア定期預金)
まず始めに… 駐在員と永住者では異なる資産運用の手段
冒頭から「え?」という声が聞こえてきそうですが、タイで資産運用を考える場合、駐在員と永住者では手段が異なります。これがまず、大前提。運用する上でのリスクが異なるため、赴任してから数年で日本へ帰国する人と、配偶者がタイ人であるなどタイに永住する人では、実践すべき資産運用の手段や方法が違ってきます。
駐在員(いつか日本へ帰国する人)はタイの金融機関を利用した資産運用は不向き
タイの銀行・保険会社・証券会社の商品などは、お金の受け取りが、タイの銀行に限られるため、いつか日本へ帰国する人には合いません。例えば、節税目的で保険商品を利用して資産運用を始めた場合、日本への帰国後はタイの銀行口座を長期的に維持できなくなる可能性があるので注意が必要です。
タイもCRS(共通報告基準)に加盟していますので、近い将来日本と同じようにTAX IDと銀行口座の紐付けが始まることが予想されます。
TAX IDとの紐付けができない銀行口座は非居住者口座になるなど、何かしらの制限がかかるでしょう。仮に非居住者の口座で維持したとしても、アプリでの取引や国内送金(国内での他機関とのお金の出し入れ)に制限がかかる可能性があります。
それは保険金が満期になったとしても、保険会社からの保険金を受け取ることができない可能性があるということです。