MRT
バンコク高速鉄道とバンコク・メトロ社が運営するMRT(Mass Rapid Transit)。2004年に開通した首都圏を走る地下鉄「ブルーライン」と、2016年に開通した北部の高速鉄道「パープルライン」の2路線が運行しています。
MRTの路線について
ブルーライン(地下鉄)
2004年に開通したバンコク都内を走る地下鉄路線。タープラ駅〜ラックソーン駅の38駅を結び、タオプーン駅〜タープラ駅間は環状線になっているのが特徴。シーロム駅、スクンビット駅、チャトチャック公園駅、パホンヨーティン駅でBTSに接続、タオプーン駅で「MRTパープルライン」に乗り換え可能。運賃は17〜43B、運行時間は毎日6:00〜24:00頃まで。
ブルーラインに乗ってココに行ける!
- サナムーチャイ駅⇒ワット・ポー、ワット・プラケオ、ワット・アルン
- ラマ9世駅⇒JODD FAIRS
- ワット・マンコン駅⇒中華街(ヤワラート)
- シーロム駅⇒ルンピニ公園
パープルライン(高架鉄道)
バンコク北郊のクローンバンパイ駅からタオプーン駅の15駅を結ぶ高架鉄道(2023年12月現在)。全区間が地上を走り、全駅が高架駅かつ島式ホームであることが特徴。2027年にはタオプーン駅からラットブラーナ駅まで延伸予定。運賃は16〜20B、運行時間は毎日5:30〜23:30。
パープルラインに乗ってココに行ける!
- バンヤイ市場駅⇒セントラルプラザ・ウエストゲート、バンヤイ市場
- 保健省駅⇒タイ保健省
- ノンタブリー県行政センター駅⇒ノンタブリー県行政センター、マクット・ロンマサラーン公園
「ブルーライン」と「パープルライン」を両方利用する場合は最大運賃は49Bです。
バンコクの路線図
2023年12月更新!(点線は今後開業予定のライン)
空港から都内まではARL(エアポート・レールリンク)が走り、バンコク中心部ではBTS(高架鉄道)とMRT(地下鉄・高架鉄道)が主要エリアを走ります。
2019年9月にMRTのフワランポーン駅〜ラックソーン駅間が開通。2020年12月にはスクンビットラインの7駅が開通し、クーコット駅(中部パトゥムターニー県)までつながりました。さらに郊外へ向け、延伸を続けています。
MRTのチケットの種類(乗車券の購入方法)
シングル・ジャーニー・トークン(1回券)
自動券売機または窓口で購入できるコイン型の乗車券(トークン)。ブルーライン、パープルラインともに1回券はトークン型。また、MRTには子ども料金(身長90cm以下の子どもは無料)、シニア料金が設定されており、窓口のみで購入可能。
※自動券売機は硬貨、20B〜100B札のみ使用可能。それ以外の紙幣を使用したい場合は窓口で購入ください。
トークンの入場方法
トークンは自動改札機の指定箇所にタッチして入場してください。改札を出るときは、同じく指定の場所にトークンを投入すると改札が開き、外に出られます。
MRTカード/MRT Plusカード
MRTカードとMRT Plusカードは、ブルーラインとパープルラインで利用できるチャージ型ICカード。一般・学生(23歳以下)・子ども(身長120cm以下)・シニア(60歳以上、外国人も購入可)の4種類があり、子ども用とシニア用は半額、学生用は10%割引が適用されます。
各駅のチケットオフィスで購入でき、初回発行時のみ180B(発行手数料30B、チャージ100B、デポジット50B)と、身分証明書(パスポート、学生証など)と電話番号またはメールアドレスの登録が必要です。
子ども運賃
身長90cm以下の子どもは運賃無料。ただし、身長90cm〜120cmは子ども料金がかかります。
タッチ決済も可能!
ブルーラインとパープルラインでは、クレジットカードとデビットカードによるキャッシュレス決済(タッチ決済)が可能です。
※クレジットカードはVISA・Mastercardのみ、クルンタイ銀行とUOB銀行発行のデビットカード(VISA・Mastercard)のみ対応
チャージ方法は?
MRTカード、MRT Plus cardともにチャージは窓口で対応可能なほか、True Money Walletのアプリを使ってチャージすることもできます。
MRTを利用する際の注意事項
公衆トイレの有無
ブルーラインは全駅に乗客用のトイレが設置されていないので、乗車前に済ませましょう(パープルラインは全駅構内に個室のトイレが設置されています)。ただし、緊急時は駅員専用のトイレを借りられる場合もあるので、困ったときは駅員や警備員に相談してみてください。
大きな荷物やベビーカーの場合
駅員に頼めば、改札脇のゲートを開けてもらえます。改札は狭いので、妊婦さんや小さな子ども連れ、大きな荷物を持っている時には利用しましょう。MRTでは金属探知ゲートが設置されているので、係員の指示に従ってください。
席の譲り合い
日本と同様にお年寄りや妊婦、小さな子どもには席を譲るのがマナー。背もたれに優先ステッカーが貼ってある席があります。また、タイではお坊さんは女性に触れてはいけないため、一番端の席に座るのが一般的。くれぐれも女性はお坊さんの隣に座らないように注意しましょう。
駅・電車内での禁止事項
- 飲食(MRTペッブリー駅のメトロモールを除く)
- 喫煙
- 写真や動画の撮影
- 座り込み
- ペット(介助犬を除く)の持ち込み
- 臭いのきつい食品(ドリアンなど)の持ち込み
- 危険物・可燃物の持ち込み
- スケートボードや車輪付きのシューズなどの使用
- 改札越しに荷物の受け渡しをすること
駅のエレベーター
MRT全駅にエレベーターは設置されていますが、障害者、高齢者、妊婦さんなどがエレベーターを優先で利用可能。また、係員を呼んで操作してもらわないと使用できないエレベーターや障がい者のみ利用可能なエレベーターもあります。