タイの“交通戦争”

 

「最も危険な7日間(年末年始)」の死者増
事故原因の4割が飲酒運転

タイでは例年、帰省・Uターンラッシュの年末年始(12月27日〜1月2日)を、交通事故が多発することから「最も危険な7日間」と呼び、タイ政府は交通事故防止の監視を強化する。今回は、6万人以上の警察官を動員し、全国の主要道路約2000カ所に検問所を設置した。

年明け3日、内務省のスティ副大臣が期間中の事故件数を発表。それによると、交通事故は3791件(前年比50件減)で、死亡463人(同40人増)、負傷3892人(同113人減)と事故件数と負傷者は減ったものの死者数は前年を上回ってしまった。

県別での事故件数では、ナコーンシータマラート県が118件で、負傷者数137人と共に最も多い結果となった。事故に巻き込まれる車両はオートバイ(自動二輪)が全体の80%を占め、事故原因については飲酒運転が40%と最も高く、次にスピード違反(28%)が続いた。同氏は「飲酒運転、スピード違反、オートバイ運転について、引き続き厳しく取り締まっていく」とした。日本でも例年、同時期の事故調査結果は発表されるが、飲酒運転による事故原因は全体の1%未満と少ない。いかにタイでは飲酒運転率が高いかがわかる。過去、日本では「交通戦争」という言葉が生まれた。「日清戦争での日本側の死者を交通死が上回っている、これはもうクルマと人間との戦争だ」と訴えたのである。現代では、過激なフレーズと言えそうだが、事故を無くすには必要かもしれない。

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