Vol.98「男のお洒落は足元から“TPOに合わせたシューズ選び”」By Hiroyuki Tokano

“オシャレは足元から”という言葉をよく耳にしますが、それはビジネススタイルでも同じ。
いくら着こなしが完璧でも、足元がイマイチだと全てが台無しになってしまいます。
そこで、今回はビジネスシーンを代表する３つのデザインと、選ぶうえでのポイントを皆さまにご紹介いたします。

Straight Chip （ストレートチップ）
スーツセレクトでは日本人の足型に合わせ、様々なデザインの靴を展開しております。（各3,990THB～5,990THB）

まず、はじめはビジネスでよく履かれるシューズの定番「ストレートチップ」。
ドレスシューズの中で最もドレッシーとされているストレートチップは、ビジネスから冠婚葬祭に至るまで幅広く使え、最初の一足としても最適なデザインです。

このストレートチップをビジネスで取り入れるなら、かっちりとタイドアップしたスーツスタイルがおすすめで、主張しすぎることなく、それでいて全体をより品格ある印象へと導いてくれます。

Straight Chip （ストレートチップ）
トウ部分を横一文字に切り替えたスタイルが特徴。英国では“キャップトウ”とも呼ばれ、紳士靴の中でもフォーマル度の高いデザイン。

そして２つ目に紹介するのが「プレーントウ」。
プレーントウはつま先部分にステッチや穴飾りなどの装飾がない、非常にシンプルなデザイン。

内羽根式と外羽根式があり、この羽根の形状によって与える印象や着こなしが大きく異なります。
内羽根式はドレス度が高く、かしこまった印象になり、スーツやセミフォーマル向き。

また、外羽根式はカジュアルな印象が高まることで、少しラフな着こなしのジャケパンやビジカジスタイルに向いています。
また、先端が丸すぎるとカジュアルな印象が強まるため、ドレスアップしたい場合には、適度にスタイリッシュなフォルムのものを選ぶことをおすすめ致します。

Plain Toe （プレーントウ）
トウ部分に何の飾りもない、シンプルな顔つき。端正さと程よいカジュアルさを併せ持ったビジネスシューズの定番。

そして最後、３つ目は「モンクストラップ」。
スーツには基本的に紐靴を合わせるべきだとされていますが、唯一の例外がこのモンクストラップ。

紐靴に比べてカジュアルですが、フィッティング性を高めるために、モンクストラップのバックル横には特殊なゴムが付いており、ベルトを外すことなくそのまま簡単に着脱することができます。

ビジネスからプライベートまで、幅広く使える革靴が欲しい人はモンクストラップを検討するのも一案です。

Monk Strap （モンクストラップ）
ドレッシーなストラップが付いたモンクストラップ。ストラップが1つのシングルモンクと、2つのダブルモンクがある。（写真はダブルモンク）

この他にも革靴には多くの種類があり、それぞれの特徴によって適した着用場面が異なります。
まずは定番となるデザインの特徴を押さえ、その時々のＴＰＯに合わせたものを選ぶことが大切です。

“お洒落は足元から”。

いつもより少しだけ、自分の足元を意識してみてはいかがでしょうか。