Vol.107「靴を育てる愉しみ」By Hiroyuki Tokano

「靴を見ればその人がわかる」と言われるように、靴には履く人の個性や働き方、ライフスタイルのすべてが現れると言っても過言ではありません。
かかとの磨り減りや、キズや汚れが付いたままではせっかくのコーディネートも台無しに。
ことビジネスシーンにおいては、足元が印象を大きく左右します。

一流のビジネスパーソンほど靴に対して自分なりのこだわりや哲学を持ち、お気に入りの一足を長く愛するもの。
しかしそれは、高級なブランド靴である必要はありません。

もちろん上質なものであるに越したことはありませんが、大切な靴は日頃からこまめに手入れをして、自分の足に合った靴を長く使いたいものです。
正しい靴のメンテナンスをマスターすれば、靴はまるで新品のように輝きます。
愉しみながら、靴を育ててみてください。

STEP1

まずは、手入れに必要な道具を揃える

シューキーパーや布など家庭用品で代用できるものもあるが、せっかくなら道具選びから楽しみたいもの。最低でも、①汚れ落とし用ローション ②豚毛ブラシ ③靴を磨くシュークリームの３点はご用意を

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STEP2

汚れを落とし、栄養を与える

布に汚れ落とし用ローションを染み込ませ、靴全体の汚れを落とす。その後、米３粒分のシュークリームを手かブラシにとり、片足ずつ薄く引き伸ばしながら塗布（歯ブラシで代用可）。硬くなった皮に油分と水分を補う。立体的な部分、キズや凹みにはブラシの使用が◎

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日本の「コロンブス」製の木箱入りのシューケアセットを販売中。タイでの販売は希少で「SUIT SELECT」はそのうちの一つ(要問い合わせ)

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STEP3

ブラシで丁寧に磨き、ツヤを出す

３分ほど自然乾燥させた後、コシのある豚毛ブラシを使って全体を磨き上げる。小刻みに動かすことで摩擦熱が生じ、ワックスが溶けて皮に光沢感が蘇る

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STEP4

仕上げに、防水スプレーをかける

甲とヒール以外に防水スプレーを施す。水を弾く他、汚れがつきにくくなり、１カ月ほど効果が持続する。手入れ時はもちろん、おろしたての新しい靴にもオススメ