タイは車社会であるがゆえに危険がいっぱい。残念なことにドライバーのマナーもあまりよろしいとはいえないため、そういった問題が後を絶たないのが現実だ。
9月27日、アユタヤ県にある某シーフードレストランで店と客による乱闘事件が発生。その原因というのが“運転トラブル”。店側の関係者が運転するピックアップトラックで、客の子どもに接触しそうになったことから、親が店側へ抗議したという。
店側がすんなり謝罪するかと思いきや、他の店員や客側の家族らも言い争いに参戦し、やがて殴り合いの大乱闘に発展。それでも双方の感情はおさまらず、状況はますますエスカレート。店側と客側はそれぞれ(自分たちの)ピックアップトラックに乗って、互いの車へ故意に衝突するという常軌を逸した事態へと進む。
客側の言い分では「運転していたのは祖母で、車内にいる孫たちを守って逃げたかっただけ。衝突の衝撃でエアバッグが作動して視界が塞がれ、パニックになった」とし、結果的に相手の車に追突しているような行為に見えてしまっただけと主張しているという。
一方の最初に衝突を仕掛けた店側によると「逃げようとした相手の車を止めたかったから追突した」と説明。しかし、客側の車の車内には幼児が乗っており、最悪の場合は人身被害が起きていた可能性も。
これについては「一時的に高まった激昂と興奮で配慮に欠けていた」と認めているが、この他にも子どもが乗っている車内にレンガを投げ入れたことが判明し、子どもに危険が及んだ点が問題視されている。
これを機に車のハンドルだけでなく、感情もコントロールしてもらいたいものだ。




