競り落とせ! タイのナンバープレート

何かと縁起のいい数字を求めるタイ人。
車のナンバープレートのオークションとは、どのようなものなのか。

日本で縁起のよくない数字といえば「4」と「9」だが、タイでは「9」が最も縁起が良い数字とされている
この「9」が羅列する車のナンバープレートを手に入れるために1100万バーツを支払った人もいるという。

タイでは車のナンバープレートの数字を獲得するためのオークションが2003年から、陸運局主催で毎月開催されている。オークションは第2、4週に開かれ、バンコクだけではなく、チェンマイやナコーンラーチャシーマ県など各地で実施。外国人でも陸運局で、パスポートまたはIDを提示し、参加費を支払えば入札することができる。

オークションには価格帯で分けられた3種類のグループがある。バンコクの場合、最も金額が低いグループは参加費3000バーツ、開始金額は5000バーツ、一回に入札できる金額は2000バーツ以上となる。もっとも金額の高いグループは参加費5万バーツ、開始金額は1万バーツ、一回に入札できる金額は1万バーツ以上とされる。一方、地方は最上級のグループの価格は約10分の1の水準だ。

冒頭でふれた通り、過去最高額で落札された数字は「9999」で、その額1100万バーツ。日本人にも人気の「77」は約200万バーツで競り落とされている。縁起のいい数字を手に入れるために、タイ人は金に糸目をつけないようだ。

そのほか、オークション方法は電話とインターネットがある。電話の場合は事前に登録書と参加費の明細表(外国人ならパスポートかIDカード)の複写をファックスし、オークション当日は電話で競りに参加する。インターネットも登録方法は電話と同様。気になる方はwww.lektabien.comまでアクセスしてほしい。

数字以外にもバンコクならエメラルド寺院、チェンマイならパンダなど、県によって異なるデザインのナンバープレートの柄もあり、こちらもオークションによって購入できる。

日本でナンバーを購入する金額は数千円。しかし、ここタイでは9が4つ並んだ車を見かけたら、間違いなく、その持ち主は大金持ちだということだ。

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