タイは住んでいる人種や生活環境も日本とは異なるため、日本人も身近なトラブルに巻き込まれることが多くなります。タイ在住者も観光客も関係ありませんので気をつけましょう。
タイの危険・トラブル 身近な危険編
1 タクシー
日本人が身近で最もよく聞くトラブルのひとつがタクシー。「メーターを使用しない」「メーターの上がりが早い」「小銭がないのでおつりを払えない」
「乗車拒否」などなど。
明らかに観光客と判断された場合や大雨などでタクシーを探すのが難しい状況だと、メーターを使用したがらない運転手がいます。そのような運転手は行き先を告げると高額な乗車賃を求めてくるので、メーターを使わないようであれば、乗るのは止めましょう。曖昧な判断で乗ってしまった場合には、直ぐにメーターを使用するように伝えてください。使用しないのであれば降りるのが無難です。
乗車中も渋滞を避けることを理由に遠回りして運賃を上げようとしたり、メーターが違法改造されていて早く金額が上がっていくケースもあるので、不審に思ったら直ぐに降りるのがオススメ。
目的地に着いても、最後に乗車賃を支払うときには注意することがあります。例えば乗車賃が59Bだった場合に60Bを支払うと1Bのおつりを返してこないことはよくありますが、乗車賃が61Bだった場合は60Bで済むことも多いです。これらの場合はお互いの思いやり程度の話ですが、トラブルでよく聞くのはおつりが無いというケース。
本当に持っていない運転手も多いのはタイならではですが、わざと持っていない振りをして少ないおつりを出してきます。これに腹を立てて口論になった場合は、大きなトラブルになる可能性があるので気をつけてください。
また、目的地に向かっている途中に「ガソリンを入れに行く」「トイレに行く」「買物をする」などの寄り道をされてメーターが上がり、乗車賃が増えることもあります。この分を請求されることに納得しないで揉める話をよく聞きますが、些細な金額で揉めるのは避けるべきでしょう。
このようなトラブルから暴力を振るわれたり、凶器を出されて大事になることもあります。
そのため乗車前には行き先とメーターの使用をしっかり確認して、小銭を準備しておくのが大切です。
トラブルを極力避けるためには料金は高くなりますが、CABBやGrab、Boltなどの配車アプリを使ってタクシーを手配するのが安心です。
タイ語が話せない人はなるべく電車を使い、タクシーに乗る必要があるときは、1人で乗車せずにタイ人と一緒に乗るようにしましょう。
タクシー運転手からのこぼれ話
タクシー業界では誰でも知っている話ですが、乗車賃を早く上げるために小さいタイヤを使うことが多いですね。メーターはタイヤが回れば上がっていきますから。
2 バイクタクシー(バイタク)
タイの交通手段として利用する人も多いであろう“バイクタクシー(通称バイタク)”。渋滞の多いバンコクでは、使いこなせればいざというときに便利なバイタクですが、思わぬトラブルに巻き込まれる場合があります。
バイタクを利用する際の注意事項
- ヘルメットなしの危険な乗車
ドライバーの運転は、安全運転から荒々しい運転まで様々。雨の日や渋滞が多いエリアでの乗車は避けたほうが良いでしょう。また、乗客用のヘルメットはないことがほとんどなので、自分でヘルメットを用意するのが安心です。 - バイタク乗り場の近くにGrabバイクを呼ばない
バイタクは管轄エリア以外では客待ちできないというルールがあります。そのため、バイタク乗り場にGrabバイクを呼んでしまうとトラブルに発展してしまう恐れがあるので気をつけてください(理由として、Grabバイクに「客をとられた」と思ってしまうからだそう)。 - 運賃のぼったくり
バイタクはタクシーと違ってメーターがないため、距離によって値段が決まっています。観光客や外国人ということがわかると高い金額を請求されることも少なくありません。運賃は目的地に到着したときに支払うので、必ず乗車前に金額を確認しましょう。
支払い方法は現金のほか、QR決済やカードでも可能(QRやカード決済はドライバーによる)。現金で支払う場合、500Bや100Bといった大きいお金は「お釣りがない」と断られることもあるので、小銭や小さいお金を用意するようにしましょう。
一般的なバイタク料金の目安
※乗車エリアや観光地等では金額設定が異なる場合あり
- 0〜1kmは10〜15B
- 1〜2kmは15〜25B
- 2〜5kmは25〜40B
- 5〜10kmは40〜60B
※料金の目安は省令に従ったものであり、料金設定には以下の決まりがあります。
- 目的地までの距離が2km以内の場合、運賃は25Bを超えてはならない
- その後は1kmにつき5B以上加算してはならない
- 目的地までの距離が15km以上の場合はドライバーと乗客の相談で決める