基本をおさえてタイ生活をスタート
タイ・バンコクの賃貸・物件2023!
【アパート・コンド・不動産】
バンコクで賃貸物件(部屋)を借りるには、どうしたらいいの?
バンコクで生活を始めるために、最優先でやらなければならないことといえば、「部屋探し」ではないでしょうか。
“外国人”が異国の地で部屋探しをするにあたり、「周辺の治安は悪くないか」「病院や買い物ができる場所は近くにあるか」「子どもの遊び場・通学ルートは安全か」など、気をつけなければいけない点は数え切れないほどたくさん。
また、住居のタイプや家具・家電の設備、契約にかかる費用面など、日本とは勝手が異なるので事前に調べておくと安心です。
バンコクで部屋を借りるには、
- 赴任・渡航前に日本から現地の不動産会社に問い合わせる
- 勤務先の社員やスタッフに相談する
- ホテルなどで仮住まいをしながら自分で探す
の3つの方法があります。
ここでは不動産会社による仲介をメインに、部屋の探し方&住宅事情をご紹介します。
バンコクエリアガイドマップ
エリアごとの特徴を知って、立地で物件を絞る
物件探しの前に、まずはエリアやロケーションの選定が必要です。近年は「BTS(高架鉄道)」「MRT(地下鉄)」といった鉄道が普及したこともあり、住まい選びの幅も広がりつつあります。なかでも「スクンビット」と呼ばれるエリアは日本人の居住率も高く人気があるので、初めてバンコクに住むのであれば、「スクンビット」周辺がオススメです。
タイでは小路を「ソイ(Soi)」と呼び、バンコクの中心部を東西に貫くスクンビット通りがあります。この大通りの北側に奇数のソイが延び、南側に偶数のソイが延びており、通り名を指すときには「スクンビット・ソイ23」などと表すので覚えておきましょう。
このスクンビットの中でも、単身者・家族帯同を問わず人気なのが奇数側です。日本人学校へ通うスクールバスの送迎にも便利であること、日系の飲食店やスーパーマーケット、日本語が通じる私立病院などが点在していることなど理由はさまざまですが、奇数側を選ぶ人が圧倒的多数。ただし、偶数側に比べると賃料も上がり、渋滞が多いことも覚えておきたいポイント。
一方、日系企業も多く進出するビジネス街「シーロム」「サトーン」に勤務する方には、通勤に便利な偶数側が好まれているようです。
いずれのエリアでも日本と同様に駅近物件が人気ですが、駅から少し離れていてもシャトルサービス付きの物件を選べば、さほど不便さを感じることはないでしょう。おおまかな各エリアの特徴は以下の通りです。
物件のタイプ・ファシリティの充実度で選ぶ
バンコク(タイ)の賃貸物件は、アパート、コンドミニアム、サービスアパート、タウンハウス、一軒家などがあります。このうち、日本人に馴染みのある集合住宅は、(1)「アパート」、(2)「コンドミニアム」、(3)「サービスアパート」の3種類です。それぞれ利用できるサービスやファシリティ(共有設備)が異なるので、物件選びの参考にしましょう。
アパート
オーナーが建物の全体を所有、管理している物件(日本でいう賃貸マンション)。基本的にすべての部屋に同じ家具、家電が設置されています。部屋の修繕、部屋の管理も含めオーナーの雇用したアパートの管理スタッフが一括して行うため、連絡が取れないというようなトラブルは少ない。
最低契約期間:1年
メリット
- ファミリー向け、ペットと同居できる物件が多い
- 事務手続きや支払いが管理事務所で可能
- 不具合、修理等の対応がスムーズ
- ペストコントロール(害虫駆除)、エアコンガス補充などメンテナンスを定期的に実施
デメリット
- コンドミニアムに比べると賃料が高い
- 電気・水道代はアパートが利益をのせて請求するため割高
- リクエスト(要望事項)は限定的
サービスアパート
アパートとホテルの中間のような物件です。必要な家具家電などは一通り揃っています。さらに、フロントスタッフは24時間対応可能(英語可)、電気、水道、インターネット等の公共料金は家賃に含まれていることがほとんどです。管理面も良く、トラブルが比較的少ないのも特徴。ただし、借主不在の場合でもメイドが部屋に入るので、貴重品の管理に注意が必要です。
最低契約期間:1カ月
メリット
- レセプションにスタッフが24時間常駐しているのでトラブルの際も安心
- メイドサービス(室内清掃・リネン交換)は賃料込み、朝食(レストラン併設の場合)や衣類のクリーニングサービスも別途注文可能
- 生活備品がすべて備わっているので、単身者やビジネスマンにおすすめ
デメリット
- 物件の数が少ない
- コンドミニアム、アパートに比べて賃料は高い
コンドミニアム
部屋ごとに個人オーナーが所有している物件(日本でいう分譲マンション)。そのため、同じ建物でも部屋の内装や家具家電が異なります。賃料の支払いはオーナーの口座へ毎月送金するのが一般的。
最低契約期間:1年
メリット
- アパート、サービスアパートに比べ物件の数が多く、賃料が安い
- 電気代は電力会社から直接請求のため正規料金
デメリット
- 法人契約ができない
- 不具合、修理の際はオーナーの個別対応になるため、時間がかかる傾向がある
- 退去時のダメージ費用が高い(オーナーの判断基準によるので、ちょっとした傷や汚れが高額請求されてしまうことも)
- 賃料の請求書、領収書が発行されない
- ペストコントロール(害虫駆除)、エアコンガス補充、電球交換などのメンテナンスは基本的に自己負担
バンコクでの賃貸・部屋の探し方
1 2〜3カ月前 問い合わせ
現地の日系不動産会社に問い合わせをし、エリア、立地、治安、予算、間取り、部屋の設備など条件を伝え、物件リストを作成してもらいましょう。
POINT
- 希望物件の優先順位(場所・家賃等)を決めてから問い合わせを。
- 不動産会社から提示される物件リストは、大体5〜10件ほどになります。内見前に事前に物件をリサーチしておくと安心です。
アパートの特徴
- 1人のオーナーがアパート全体を所有しているため、サービスは一律
- 部屋の不具合や害虫駆除(ペストコントロール)などは管理事務所が一括して対応するので、比較的スムーズ
- キッズルームなど子どもの遊び場を備えているところが多い
- ペット可や家族向けの物件が多い
- 部屋の内装、家具家電は全室同じのため融通が利かない(ほかの部屋との兼ね合いがあるため)
- 家賃交渉が困難
- 電気、水道代の基本料金や使用料金がコンドミニアムに比べて高い(アパート側が独自に設定した金額が請求されるケースがあるため)
コンドミニアムの特徴
- 駅近・新築物件が比較的多い
- 部屋ごとでオーナーが違うので、部屋の内装や家具に個性がある
- 電気代は電力会社からの直接請求のため、正規料金
- 法人契約はほぼ不可のため、毎月の請求書や領収書の発行がされない場合が多い
- 管理事務所のスタッフは建物の修理・維持のために常駐
- 室内トラブルはオーナー対応となり、対応が遅れる場合が多い
- 駅や大通り周辺の物件は騒音を感じることが多い
- 害虫駆除(ペストコントロール)やエアコンのメンテナンスなどの費用は、自己負担の場合がある
- 退去時、ダメージ費(補修費)の支払いが高額になるケースがある
サービスアパートの特徴
- 法人契約が可能
- リネン交換、クリーニング等のメイドサービスがある
- 光熱費やメイドサービスも含めた家賃設定(ほかの物件タイプに比べて割高)
- オーナーや管理事務所の体制がしっかりしているところが多い
- 生活備品が揃っており、必要最低限の荷物で生活を始められる
- 24時間対応可能なフロントサービス
- メイドサービスが入るので、貴重品管理が必要
- 洗濯機・キッチンなどが備えられていない場合もある
- 物件の数が比較的少ない
※サービス内容・範囲は物件ごとに異なります。
2 1〜2カ月前 物件の内見
気になる物件が決まったら、不動産会社の担当と一緒に物件の内見へ行きましょう。物件の場所によっては、不動産会社の送迎サービスを利用できるので、初めて訪れる場所でも安心です。
内見の都合がつかない場合や、タイへ渡航する前の場合はオンラインで内見することも可能なので相談してみてください。また、内見時にオーナーが立ち会う場合があるので、オーナーの人柄なども見ておくとよいでしょう。