タイの病院を上手に利用するには

急な発熱や怪我で病院の診察を受けたいけど、“英語やタイ語が話せない”“日本人でも診察してもらえるのか”“保険は対応するのか”など、海外で病院へ行くことに不安を覚える人も多いはず。
だからといって病院へ行かずに放っておくと、症状が悪化してしまうおそれも。バンコク都内の私立病院やクリニックは日本語対応可能な病院も多く、日本人向けのサポートも充実していることから安心して受診することができます。病院によって、さまざまな診療科や医師、サービスがあるので、自分に合った病院を探すことが大切です。

①信頼できる「かかりつけ医」を見つける

心身の不調や健康への不安を相談できる医師のことを「かかりつけ医」といいます。かかりつけ医がいることにより、「日頃の健康状態を共有できるので、病気の早期発見・予防につながる」「医師との信頼関係ができ、意思疎通が図りやすい」「紹介状を出してもらい、専門医・医療機関をスムーズに受診できる」といったさまざまなメリットがあって安心です。
普段のちょっとしたことを気軽に相談できるかかりつけ医がいると、より安心して病院を利用することができるでしょう。


②過度な「受診控え」は、健康リスクを高める原因になる

持病の治療や予防接種、健康診断などは健康を維持するために必要な受診です。自己判断で持病の治療を中断したり、軽い症状だからとそのまま放置してしまうと、気づかぬ間に病状が進行し、取り返しのつかない事態にもなりかねません。
持病がある人や健康に不安がある人はかかりつけ医に相談したり、定期的に受診するようにしましょう。


③赤ちゃんの「予防接種」を自己判断で遅らせるのは危険

多くの医療機関が警鐘を鳴らしているのが、「赤ちゃんの予防接種のタイミング」についてです。
もともと予防接種のスケジュールは感染症にかかりやすい年齢や医療事情などに基づいて国ごとで設定されており、接種をずらしたことにより免疫の獲得が遅れると、その分だけ感染症にかかるリスクも高くなります。

赤ちゃんがお母さんからもらった免疫(抗体)は生後6カ月頃にはなくなってしまうもの。
お母さんの免疫の代わりに赤ちゃんを病気から守ってくれるのが予防接種だと考え、スケジュール通りの予防接種や乳幼児健診を心掛けましょう。


④電話・LINE等で「事前相談・予約」して受診するのも手

ほとんどの病院・診療科では予約なしで受診できますが、予約した人を優先するため待ち時間が発生してしまいます。待ち時間を減らすための工夫として、症状や診療内容について電話やLINEで事前に問い合わせておくとスムーズです。バンコク都内にある私立病院やクリニックなら通訳が常勤し、日本語で対応してくれるので、タイ語・英語に不慣れな方でも安心です。


⑤病院に行くべきか迷ったら、「オンライン診察」を賢く活用

バンコク都内にある一部の病院や日系クリニックでは、テレビ電話機能を利用したオンライン診察を導入しています。
施設によって手順や診療内容は異なりますが、問診票の入力から診察、薬の処方まですべて自宅にいながらオンラインで解決できる場合もあります。
詳しい検査などはできないため、あくまで簡易的な診察になりますが、病院に行くべきか迷ったときや通院が困難な場合、また医師の顔を見ながら質問・相談したい場合などに活用してください。


⑥医療施設が行う感染予防対策を確認・院内での指示に従う

タイでは屋内を含めたマスク着用義務は解除されましたが、医療施設ではマスクの着用、検温、手指のアルコール消毒といった基本的な感染対策を実施中です。

発熱・咳・喉の痛みといったコロナやインフルエンザの感染が疑われる症状がある場合には、一般患者とは別の入口を通って受診ができるように分かれています。感染が確認された場合、直接病院へは行かず、まずは病院へ問い合わせて各施設の指示に従いましょう。


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