アメリカ大統領選でケネディを勝利に導いたのが “パーソナルカラー”
表舞台に出たきっかけは、当時の大統領選挙でケネディとニクソンが争った際のこと。
アメリカではカラーテレビが一般に普及し始めていて、ケネディがそれを上手に利用して選挙戦を有利に運びました。
テレビで演説をする際に、彼は常にアメリカの国旗と同じ色使いのコーディネートを身にまとい、人々に若々しく力強いイメージを与えて魅了したんです。
このエピソードがきっかけとなり、パーソナルカラーの考え方が一気に広まりました。
それが日本に上陸したのは1980年代半ばのこと。
ファッション領域における新しい分野として多くのデザイナーやコーディネーターなどに取り上げられるようになりました。
春夏秋冬、4つのカテゴリーに分かれるパーソナルカラー
人の第一印象は約5秒で決まると言われています。
では、外見の何で決まるかというと、肌の色・髪の色・目の色の3要素。
パーソナルカラーとは、人が持って生まれた色素と個性が調和し、「自分らしさ」として魅力的かつ印象的に見せてくれる色のことです。
眼の色も自分に似合う色を見きわめる上で大きなポイント。虹彩(黒目)は日本人だと茶色かグレーっぽい人が多く、明るい茶から暗い茶まで幅広いんです。
また、虹彩の明るさの基準は瞳孔で、瞳孔がはっきりと黒く見える人はまわりの虹彩が明るいと言えます。
そんなパーソナルカラーは、「春・夏・秋・冬」に分かれています。
肌の色・髪の色・目の色の3要素から判別すると、誰でもいずれかに当てはまるわけです。
これをわかっていると、自分を魅力的に見せる色をファッションに取り入れられるので、必然的に着こなし上手となっていきます。
田岡道子(Michiko Taoka)
Spiral Color 代表。カラー歴28年のベテランカラーリスト。現在はバンコクのスクンビットソイ31のRSUタワービル9階にSpiral ColorSalonとカラースクールを開設。日本人をはじめ、外国人に向けたカラースタイリングやカラーレッスンを実施中。カラー診断数は10000人を超える。大手自動車会社での色彩調査や、セントラルデパートにてスタイリストとしても活動中。文部科学省後援色彩検定で初めて4年連続の団体優秀賞を獲得し、海外初の受賞となる。
色で雰囲気を変える。コーディネートの楽しみ方
コーディネートと一口に言っても、その組み合わせは多岐にわたります。色・柄・素材。
中でも色はその人の個性表現に大きく影響し、自分だけでなく相手に与える印象をも左右します。
例えばネイビー。
ビジネスの中では信頼・誠実・知性を表す色とされており、コーディネートもしやすく、最も使いやすい色として多くの方に選ばれています。
また、グレーは都会的なイメージとともに、上品でおしゃれな印象を作り上げます。
中のシャツやパンツとのカラー配色次第で、“チョイ悪” な印象をも楽しめる大人の定番カラーといったところでしょうか。
そして茶系色。
他の人と少し違った個性をアピールしたり、気分を上げたい時におすすめ。
ベージュ、ブラウン、キャメルなどがその代表格で、相手に対してぬくもりや安心感を与える色とも言われています。
ジャケットを羽織る際は、そのトップスに持ってくる色の組み合わせで、その人の印象は大きく変わります。
普段より少しだけ色を意識して、また新しい自分を見つけてみてはいかがでしょうか。
スーツを着こなすワンポイントアドバイス。~“センターライン”と“サイドライン”~
スーツのコーディネートの基本は、全体を大きく3色以内でまとめるのが理想的。
男性の場合は色使いが多すぎると全体が締まらなくなり、せっかくのスーツ姿が軽く見えてしまうことも。
使う色を最小限に抑えながら、色の種類や濃淡を意識することが、上手な着こなし方のポイントとも言えるでしょう。
そして、その際に見逃してはならないのが、“センターライン”と“サイドライン”の組み合わせ。
コーディネートの基本であるセンターライン(ネクタイ、ベルト、シューズ)は同系色でまとめるのがセオリーであり、この縦の配色を合わせるだけで全体がグッとまとまった印象に仕上がります。
さらに、ワンランク上のお洒落を楽しむなら、サイドライン(ネクタイもしくはワイシャツとポケットチーフ)の色合わせ。
色味に統一感を持たせることで、胸元がよりスッキリとした上品な印象に。
最後に補足として、革小物(ベルト、靴、バッグ)の色を揃えてあげると、全体がお洒落にまとまります。
このようにカラーコーディネートを意識するだけでその印象は大きく変わります。
色合わせを工夫しながら、自分に合ったお洒落をぜひ楽しんでみてください。
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